書籍詳細:人間の安全保障と平和構築

人間の安全保障と平和構築

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定価:税込 2,808円(本体価格 2,600円)
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在庫あり
発刊年月
2017.03
ISBN
978-4-535-58700-7
判型
A5判
ページ数
304ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

紛争の絶えない世界に、平和をどうやってもたらすのか。国際社会に何ができるのか。さまざまな角度から論じる。

目次

序文/緒方貞子(元国連難民高等弁務官、元JICA理事長)

第I部 統治機構の崩壊と、国家再建

第1章 人間の安全保障の理論的なフレームワークと平和構築/東大作・峯陽一
第1節 二つのアプローチと歴史的変遷
第2節 本書が打ち出す「人間の安全保障」と「平和構築」の関連
第3節 人間の安全保障と「人間開発」および「尊厳」
第4節 本書のきっかけと構成

第2章 平和構築における正統性確立の課題/東大作(元国連アフガニスタン支援ミッション和解再統合チームリーダー、元国連日本政府代表部公使参事官、上智大学准教授)
はじめに
第1節 正統性(Legitimacy)の理論と平和構築
第2節 アフガニスタンの平和構築と「国連の比較優位」
第3節 アフガンにおける「包摂的政治プロセス」への試練
第4節 一進一退が続くその後のアフガン和平プロセス
おわりに 他のケースと今後の課題と教訓は

第3章 東ティモールの平和構築と指導者の役割──2006年の国家危機から学んだ教訓/長谷川祐弘(元国連事務総長特別代表[東ティモール担当]、日本国際平和構築協会理事長)
第1節 東ティモール2006年の武力闘争と国家危機の根源的な要因
第2節 国家秩序と安定の回復
第3節 国際平和構築支援者と現地指導者の平和構築の課題認識の相違
結 論

第4章 「アラブの春」後のエジプトにおける混乱と平和構築──チュニジアとの比較から/鈴木恵美(早稲田大学地域・地域間研究機構主任研究員)
はじめに
第1節 政治動乱の経緯
第2節 民主化が頓挫した要因としてのイスラーム
第3節 民主化と国軍
おわりに

第5章 国際化するテロリズムと国際社会の対応/植木安弘(上智大学教授、元国連広報官)
はじめに
第1節 テロリズムの定義と共通要素
第2節 テロリズムの歴史的流れ
第4節 テロ行為と国際対テロ条約
第5節 安全保障理事会と総会による対テロ行動
第6節 グローバル対テロ戦略と国連のタスクフォース
第7節 アルカイダのイデオロギーと戦略
第8節 「イスラム国」(IS)の台頭
おわりに

第II部 強靭な社会をどう作るのか

第6章 援助機関と平和構築──アフリカでの現場経験から/畝 伊智朗(元JICA研究所所長、吉備国際大学教授)
はじめに
第1節 取り組み方針・枠組み
第2節 アフリカ開発の最重要課題
第3節 事例
おわりに

第7章 教育からみた人間の安全保障と平和構築──ネパールにおけるインクルーシブ/特別支援教育が問いかけるもの/杉村美紀(上智大学教授)
第1節 「人間の安全保障」と「平和構築」に対する教育の役割
第2節 国際社会における教育普及の方向性
第3節 インクルーシブ教育と人間の安全保障
第4節 ネパールのインクルーシブ/特別支援教育
第5節 人間の安全保障を支える教育の包摂性と公正性

第8章 文化・スポーツ活動と心の平和構築/福島安紀子(青山学院大学教授)
はじめに
第1節 文化・スポーツ活動が紛争を起こすのか
第2節 文化・スポーツ活動と平和構築
第3節 民族の対立軸を越えるオーケストラの信頼の音色
第4節 サッカーが対立軸を越えた共通言語に
第5節 文化活動が育む脆弱なコミュニティのレジリエンス
第6節 文化・スポーツ活動を介した平和構築の課題
おわりに

第III部 日本はどうするのか

第9章 「人間の安全保障」概念を外交にどう活かすか/長有紀枝(立教大学教授・難民を助ける会理事長)
はじめに
第1節 「人間の安全保障」概念の優位性
第2節 外交の柱としての「人間の安全保障」概念の正統性
第3節 ODA政策と「人間の安全保障」
第4節 国際社会における「人間の安全保障」の地位
第5節 「人間の安全保障」を外交方針に活かすには

第10章 国連安保理改革と日本──人間の安全保障と平和構築の役割を担うには/大島賢三(元国連日本政府代表部常駐代表、元JICA副理事長)
はじめに
第1節 安全保障理事会の評価、改革に向けての始動
第2節 G4の挑戦──安保理改革キャンペーン
第3節 挫折の理由、高い壁の存在
第4節 G4提案の挫折後の動き
第5節 The Elders提案──妥協策の模索
第6節 国際連盟時代のエピソード
第7節 日本の取るべき道

第11章 日本による紛争国家からの難民受け入れ/滝澤三郎(元UNHCR駐日代表、東洋英和女学院大学客員教授)
はじめに
第1節 世界の紛争難民
第2節 国際社会の対応──難民の国際的保護
第3節 国際公共財としての難民保護
第4節 プロテクションからみた日本の紛争難民受け入れ
第5節 エンパワーメントから見た日本の紛争難民受け入れ
第6節 紛争難民の保護に向けた日本の役割──プロテクション
第7節 紛争難民の保護に向けた日本の役割──エンパワーメント
第8節 資金協力という方法
おわりに

第12章 東アジアにおける人間の安全保障──認識共同体をめざして/峯陽一(同志社大学教授・人間の安全保障学会事務局長)
第1節 人間の安全保障と規範動学
第2節 人間の安全保障の地方的受容
第3節 東アジアにおける人間の安全保障
第4節 おわりに──人間の安全保障の認識共同体をめざして

終章 むすび:国家、社会、そしてソーシャル・キャピタル/旭英昭(元在東ティモール大使[初代]、元東京大学教授、日本国際問題研究所客員研究員)
第1節 サミュエル・ハンティントンとフランシス・フクヤマ
第2節 「歴史の終焉」とその先にあるもの
第3節 平和構築とソーシャル・キャピタル
第4節 グローバリゼーションと民主主義の行方
第5節 おわりに──民主主義の再生のために

あとがき

書評掲載案内

■2017年4月17日付『読売新聞』文化面(11面)
■2017年5月20日付『日本経済新聞』短評(29面)
■『外交』 2017年5・6月号 vol.43 新刊案内 評者:梶谷 懐氏(神戸大学大学院教授)
■2017年5月28日付『中国新聞』新刊選(14面)

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