書籍詳細:裁判に尊厳を懸ける

裁判に尊厳を懸ける 勇気ある人びとの軌跡

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定価:税込 1,836円(本体価格 1,700円)
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在庫あり
発刊年月
2015.06(中旬刊)
ISBN
978-4-535-52121-6
判型
四六判
ページ数
232ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

人間の尊厳を取り戻すために裁判を起こした人びとの実録記。歴史を変えた重大事件に関わった著者が明かす感動の舞台裏。

目次

第1話 権力犯罪とたたかった二人の青年
      ──和歌山大学生「公務執行妨害」事件

   事件の発生
   事件当日の現場の状況
   食い違う警察官の証言
   鳥居君は警察官に暴力を振るったのか
   山下君は警察官に暴力を振るったのか
   真実は何であったか
   一時間余の出来事の解明に一〇年の裁判
   一歩も引かずに裁判に臨んだ二人
   法廷に響いた魂の意見陳述
   「どうか幸せな家庭を築いて下さい」
   なぜ二人は逮捕されたのか
   新たな人生のスタート


第2話 守り抜いたのは憲法の理念
      ――杉山弁護士接見妨害事件

   「指定書がないとあきまへんで」
   どうしても面会を拒む警察
   暴力で階段からひきずり降ろす
   なぜ接見交通が重要なのか
   弁護士会が立ち上がる
   弁護士が裁判に立ち上がる
   予想外の最高裁からの通知
   渾身の弁論
   最高裁判決をどう評価するか
   弁護士が当事者になるとき
   「面会切符制」の廃止


第3話 暴力から議会制民主主義を守った市議
      ──斉藤八尾市議会議員除名事件

   荒れ放題の新築住宅
   解同による暴力事件の数々…
   「市議会で取り上げるな」と全議員を威嚇
   殴る蹴るの暴行
   解同に占拠された市庁舎
   「世にも不思議な物語」
   市長がひたすら謝罪
   すさまじい除名処分の強要
   市が会場使用を妨害
   ついに法廷闘争へ
   除名処分の効力が停止される
   その後のこと


第4話 私たちに青空を──四日市公害訴訟

   町を襲う公害被害
   立ち上がる被害者たち
   まず弁護士が動いた
   裁判で何が争われたのか
   勇気ある科学者証人
   石原産業前工場長への尋問
   原告らの悲痛な訴え
   歴史に残る判決
   判決後の取り組み


第5話 それでも私は働き続けたい
     ──日本シェーリング労働裁判

   怒りの意見陳述
   せめて出産しても働き続けられるように
   「八〇%条項」の導入
   女性たちが裁判に立ち上がる
   「八〇%条項」は公序良俗違反
   最高裁でのたたかい
   裁判の限界と運動の強化
   涙は美しい花に
   全面解決に向けて
   私たちは大切なものを守った


第6話 『虚構の嵐』に立ち向かった医師
      ──近畿大学「医療過誤」裁判

   輝かしい業績
   心臓病患者の手術死
   マスコミの攻撃
   NHKの特集番組が取り上げる
   敢然と立ち上がる
   奥のとった法的手続の数々
   医療「過誤」裁判に勝訴するまで
   「無念さは筆舌に尽くしがたい」
   本当の死亡原因を明らかにするために
   裁判以外のたたかいの結末
   たたかい終えて
   奥秀喬の逝去


第7話 美しい島を後世に
    ──豊島産業廃棄物不法投棄事件

   未来に向かって新しい歩み
   県が悪質業者に加担――住民の敗北(第一期)
   豊島が「ゴミの島」に
   壮大なたたかい――住民の勝利(第二期)
   真っ向から対立した公害調停
   「主戦場は調停・裁判の外にある」
   難敵「廃棄物」――県と住民の協働へ(第三期)
   よみがえる海と乗り越えねばならぬ「山」
   このたたかいは何を残したか
   勇気が未来に花を咲かす

書評掲載案内

■2015年11月8日付『しんぶん赤旗』(10面)評者:村松昭夫氏(弁護士)