書籍詳細:浮田和民物語

浮田和民物語 一自由主義者の軌跡

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,070円(本体価格 3,700円)
在庫なし
発刊年月
2015.04(下旬刊)
ISBN
978-4-535-58677-2
判型
A5判
ページ数
416ページ
Cコード
C3020
ジャンル

内容紹介

帝国主義全盛の時代に武断的侵略的帝国主義に対し「倫理的帝国主義」を高唱。評価が分かれる稀代の自由主義思想家の実像に肉薄する。

目次

第1章  浮田和民の略伝



第2章  同志社時代の宗

1 ジェーンズの影響

2 外国宣教師との対立

3 金森通論批判――正統派の擁護

4 ユニテリアンへの同情



第3章  自由主義者として

1 自由主義、民主主義

2 反骨の言論人として



第4章  帝国主義者として

1 倫理的帝国主義

2 韓国併合問題

3 中国観



第5章  第一次世界大戦と浮田

1 世界大戦観

2 大戦と民主主義、民族主義

3 新アジア主義

4 大戦と日本



第6章  戦後処理問題

1 パリ平和会議と国際連盟

2 パリ平和会議と日本



第7章  戦後の日本と国際関係

1 ワシントン会議

2 浮田の時局論

3 日米問題

4 ボルシェヴィズム論とアメリカニズム論



第8章  満州事変と日中戦争支持

1 問題点

2 満州事変の概略

3 生命線としての満州と自衛戦としての満州事変

4 満州事変支持理由

5 日中戦争観

6 むすび



第9章  健在なる浮田の自由主義、民主主義

1 反ファシズム、反ボルシェヴィズム

2 滝川事件

3 天皇機関説論争

4 二・二六事件

5 ナショナリズムとインターナショナリズム

6 戦争防止策としての重農主義



第10章  宗教観2――新しい宗教への模索

1 内外における諸宗教相互理解の動き

2 神とキリスト観

3 儒教的キリスト教――現世主義

4 むすび



終 章

1 世界大戦観

2 第二次世界大戦の原因

3 諸家の回想による浮田の立場

4 理想主義と現実主義

結 語

書評掲載案内

■2015年10月31日付『図書新聞』第3228号(5面) 評者:河田 宏(作家)