書籍詳細:宇宙の物質はどのようにできたのか

宇宙の物質はどのようにできたのか 素粒子から生命へ

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  • 日本物理学会
  • 紙の書籍
定価:税込 2,640円(本体価格 2,400円)
在庫僅少
発刊年月
2015.03(上旬刊)
ISBN
978-4-535-78743-8
判型
A5判
ページ数
208ページ
Cコード
C3044
ジャンル

内容紹介

銀河や星、そして私たち生命を作っている物質は、どのように誕生し、現在の姿になったのか。最新の知見をもとに、進化の謎に迫る。

目次

●編集委員



伊藤好孝(名古屋大学)

田村裕和(東北大学)



第1章 宇宙と物質の起源をさかのぼる……杉山 直(名古屋大学)

 1.1 宇宙に存在している物質

 1.2 ビッグバン宇宙の歴史と物質生成 -- 138 億年の旅

 1.3 まとめ



第2章 質量の起源を知る -- ヒッグス粒子発見のインパクト……徳宿克夫(高エネルギー加速器研究機構)

 2.1 はじめに

 2.2 加速器の発展

 2.3 素粒子の標準理論

 2.4 LHC加速器と実験グループ

 2.5 ヒッグス発見

 2.6 新たな始まり



第3章 反物質はどこへ -- 素粒子実験が挑む物質優勢宇宙の謎……市川温子(京都大学)

 3.1 反物質とは

 3.2 宇宙には、なぜ反物質がないのか?

 3.3 CP対称性の破れの発見

 3.4 わかっていること、いないこと

 3.5 未知のCP対称性の破れを探す -- クォークの場合

 3.6 未知のCP対称性の破れを探す -- ニュートリノの場合

 3.7 バリオン数またはレプトン数の破れ

 3.8 まとめ



第4章 クォークの熱いスープから原子核へ -- 4 兆度の初期宇宙の再現……平野哲文(上智大学)

 4.1 はじめに

 4.2 クォークの性質とクォークグルーオンプラズマ

 4.3 初期宇宙におけるクォークグルーオンプラズマ

 4.4 クォークグルーオンプラズマの実験的生成とその性質

 4.5 質量の謎は解けたか?

 4.6 さいごに



第5章 元素合成の謎超新星爆発がウランをうみだしたのか?……櫻井博儀(東京大学・理化学研究所)

 5.1 宇宙は元素の工場

 5.2 元素合成の鍵を握る原子核

 5.3 鉄ができるまでの元素合成サイクル

 5.4 ウランをつくりだすr-過程と魔法数

 5.5 r-過程核をつくる「RI ビームファクトリー」施設

 5.6 最近の成果と今後の展開



第6章 分子の誕生と星間物質……坂井南美(東京大学)

 6.1 はじめに

 6.2 星間分子

 6.3 電波観測

 6.4 星の誕生と化学進化

 6.5 化学的多様性の発見

 6.6 原始惑星系円盤へ -- ALMA望遠鏡

 6.7 太陽系の奇跡



第7章 太陽系の起源……小久保英一郎(国立天文台)

 7.1 はじめに

 7.2 太陽系の特徴 -- 美しい惑星系

 7.3 京都モデル

 7.4 太陽系形成の標準シナリオ -- 星くずから惑星へ

 7.5 残されている問題

 7.6 太陽系から一般惑星系へ



第8章 宇宙の生体物質 -- 生命の起源を求めて……大石雅寿(国立天文台)

 8.1 生命には始まりがある

 8.2 生命の起源を探求する

 8.3 宇宙に漂う星間分子

 8.4 宇宙の有機物質

 8.5 太陽系内の有機物質と地球への運搬

 8.6 星形成領域におけるアミノ酸前駆体の探査

 8.7 「宇宙と生命」への期待



第9章 中性子星の奇妙な物質……田村裕和(東北大学)

 9.1 はじめに

 9.2 中性子過剰核と中性子物質

 9.3 ハイパー核とストレンジ核物質

 9.4 中性子星の観測による研究

 9.5 おわりに



第10章 ダークマターの正体をあばく……伊藤好孝(名古屋大学)

 10.1 宇宙のダークマター

 10.2 ダークマターの候補

 10.3 望遠鏡で探るMACHO天体

 10.4 地下実験で探るダークマターの証拠

 10.5 ダークマター探索の将来

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■2015年6月号『日経サイエンス』