書籍詳細:強相関電子系の物理[増補版]

強相関電子系の物理[増補版]

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在庫なし
発刊年月
2014.12(中旬刊)
ISBN
978-4-535-78768-1
判型
A5判
ページ数
352ページ
Cコード
C3042
ジャンル

内容紹介

学部レベルの量子力学と統計力学の知識で物性物理学の基礎から読み進むことができる。超伝導の章を新たに加え、多極子の項目を追加した。

目次

はじめに

第1章 強相関電子系とは

1.1 物性物理学の特徴

1.2 強相関電子系とは



第2章 物質の電子構造

2.1 金属の自由電子模型

2.2 通常の金属の電気抵抗

2.3 結晶中の電子

2.4 酸化物高温超伝導体の電子構造



第3章 電子相関の役割

3.1 遍歴性と局在性

3.2 電子相関とは

3.3 バンド絶縁体とモット-ハバード絶縁体

3.4 強磁性の起源



第4章 線形応答理論とグリーン関数

4.1 線形応答理論

4.2 グリーン関数



第5章 固体中の多体電子状態

5.1 ハートリー-フォック近似

5.2 一様電子ガスの理論

5.3 ウィグナー結晶

5.4 第2量子化と電子場の演算子

5.5 コーン-シャム理論による電子相関の扱い

5.6 乱雑位相近似と電荷の遮蔽

5.7 不純物と伝導電子の相互作用



第6章 輸送現象の理論

6.1 ボルツマン方程式による輸送現象の理論

6.2 電気伝導度

6.3 電流磁気効果

6.4 熱電効果

6.5 線形応答理論による輸送現象の理論

6.6 コヒーレント・ポテンシャル近似とランダム系の理論



第7章 局在モーメントと近藤効果

7.1 アンダーソン模型

7.2 s-d模型

7.3 近藤効果

7.4 近藤系の基底状態

7.5 近藤効果による物理量の振る舞い

7.6 近藤問題のベーテ仮説による厳密解

7.7 軌道縮退がある場合の不純物アンダーソン模型



第8章 アンダーソン模型とハバード模型

8.1 アンダーソン模型の自己エネルギー

8.2 ハバード模型と自己エネルギー



第9章 強相関電子系の理論

9.1 スピン系における分子場理論

9.2 電子系に対する動的分子場理論

9.3 ネスティングと磁気秩序

9.4 モット転移



第10章 重い電子系の物性

10.1 重い電子系と周期アンダーソン模型

10.2 高濃度近藤問題

10.3 近藤合金

10.4 近藤絶縁体

10.5 多極子秩序



第11章 強相関電子系における熱電効果

11.1 磁性不純物による電気抵抗と熱電能

11.2 強相関電子系における電流と熱流

11.3 強相関電子系の熱電係数

11.4 ハバード模型の熱電能

11.5 重い電子系の熱電能

11.6 近藤絶縁体の熱電能

11.7 スクッテルダイト化合物の熱電能

11.8 遷移金属酸化物の熱電能

11.9 高温超伝導体の熱電能



第12章 強相関電子系における超伝導

12.1 超伝導体の基本的性質

12.2 ロンドン方程式による現象論

12.3 クーパー対

12.4 BCS理論

12.5 強相関電子系における超伝導