書籍詳細:国際法学者がよむ尖閣問題

国際法学者がよむ尖閣問題 紛争解決への展望を拓く

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在庫僅少
発刊年月
2014.12(上旬刊)
ISBN
978-4-535-52094-3
判型
A5判
ページ数
224ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

国際法学の第一人者が尖閣問題を検討。国際法の理論からは日本の主張が認められるとする。そして平和的解決の在り方を説く。

目次

はじめに

序章 領域紛争における国際法の役割
 1.ナショナリズムと国際法
 2.若干の予備的考察

第1章 尖閣諸島にかかわる日中関係の歴史
 1.朝貢体制下の琉球王国
 2.琉球処分とその後の沖縄県
 3.米国施政下の沖縄県と尖閣諸島
 4.沖縄返還と尖閣紛争の具体化

第2章 サンフランシスコ平和条約の領土規定
 1.日本による権利、権原および請求権の放棄:第2条(b)
 2.米国の施政権承認と日本の残存(潜在)主権:第3条
 3.米国による「主権」と「施政権」の峻別

第3章 中国側の主張
 1.日清講和条約による日本への割譲という主張
 2.尖閣諸島/釣魚台列嶼は台湾の「附属諸島嶼」だったか?
 3.釣魚台列嶼に対する中国の歴史的権原その他の主張

第4章 日本による先占の主張
 1.日本による無主地先占の主張
 2.日本が主張する先占は要件を満たすか
 3.先占の法理の適用に対する疑問

第5章 伝統的な東アジア世界秩序と国際法
 1.東アジア世界秩序の構成
 2.ヨーロッパ国際秩序の側の「調整」の仕組み
 3.法体系の転換と権原の「置換え」
 4.国際判例の新しい傾向

第6章 日本の権原の「凝固」
 1.権原の凝固の理論
 2.抗議の欠如の重要性
 3.中国による抗議の欠如の理由

終章 紛争解決に向けて国際法に何ができるか
 1.出発点としての紛争の存在
 2.尖閣/釣魚台紛争と平和的解決の諸手段
 3.紛争解決基準としての国際法:その限界
 4.紛争解決の条件を創り出すために

参考文献
年表:尖閣諸島にかかわる日中関係

書評掲載案内

■2015年6月7日付『赤旗』9面/評者:丸山 至(日本中国友好協会副理事長)

参考リンク

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