書籍詳細:労働委員会の役割と不当労働行為法理

労働委員会の役割と不当労働行為法理 組合活動を支える仕組みと法

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,940円(本体価格 5,400円)
在庫僅少
発刊年月
2014.08(下旬刊)
ISBN
978-4-535-51998-5
判型
A5判
ページ数
376ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

労働法研究と労働委員会実務の双方で活躍する著者が、その経験と多くの判例・命令を踏まえ、労働委員会における不当労働行為認定の法理を徹底分析。

目次

序文



第1部 労働委員会制度論



第1章 労使紛争処理制度としての労働委員会

 1 権利実現からみた労働組合の役割

 2 労働紛争の処理システム

 3 調整権限からみた労働委員会

 4 直面する課題



第2章 労組法の成立と展開

 1 労組法の立法過程

 2 2004年の労組法改正



第3章 労働委員会の機構と権限

 1 労働委員会の権限・役割

 2 労働委員会の機構



第4章 労働委員会手続き

 1 申立

 2 調査

 3 審問

 4 合議

 5 再審査申立

 8 命令強制システム



第5章 救済命令のあり方

 1 事案に応じた救済命令の型

 2 救済命令の法理

 3 個別の救済命令をめぐる論点

 4 救済利益



第6章 司法救済と行政救済

 1 司法救済法理

 2 不法行為事案の特徴

 3 両法理が未分化な理由

 4 両法理の相違点

 5 行政救済法理の独自性



第7章 命令の司法審査

 1 並列的な審査システム

 2 労働委員会による判断の特徴

 3 命令の司法審査



第8章 岐路に立つ労働委員会

 1 直面する課題

 2 活性化委員会の提起したもの

 3 今後の課題



第2部 不当労働行為の法理論



第9章 不当労働行為法理の全体像

 1 法理形成の特徴

 2 判例法理の基本的特徴

 3 組合活動と不当労働行為

 4 7条の構造



第10章 不当労働行為の共通問題

 1 労働組合

 2 使用者概念 命令の名宛人

 3 使用者への帰責

 4 併存組合に対する中立保持義務



第11章 不利益取扱い

 1 不利益性の判断視角

 2 不利益取扱いの態様

 3 報復的不利益取扱い

 4 団交を媒介とする賃金差別



第12章 いわゆる不当労働行為意思

 1 判例法理の全般的特徴

 2 不当労働行為意思をどう考えるか



第13章 組合結成・加入・運営への妨害

 1 組合結成・加入妨害、脱退工作

 2 反組合的発言

 3 組合対策



第14章 便宜供与の中止等

 1 チェックオフ

 2 組合休暇・組合専従

 3 組合集会

 4 組合掲示板

 5 組合事務所

 6 協約の解約



第15章 団交拒否

 1 団交権の保障

 2 団交拒否事件をめぐる判例法理

 3 不誠実交渉をめぐる判例法理



第16章 組合活動・争議行為に対する抑制的行為

 1 組合活動の正当性

 2 ビラ貼り闘争等

 3 リボン闘争等

 4 街宣活動等

 5 争議行為