書籍詳細:揺れる現代会計

揺れる現代会計 ハイブリッド構造とその矛盾

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定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
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在庫あり
発刊年月
2014.08(上旬刊)
ISBN
978-4-535-55797-0
判型
四六判並製
ページ数
240ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

求められる役割が急激に変わる中で、歪みを抱え込み揺れる現代の会計。その本質を、「相対化の視点」で見抜く。

目次

Part1 会計プロフェッションの相対化



1 IFRSの相対化

(1) 「金融・開示・取引法」優位の現代会計-経済・会計・法の総体的視点

(2) 資本主義の多様性とIFRS-英米型世界標準の史的相対

(3) 市場・企業・社会と会計-IFRSの相対視点と中小企業会計の意義



2 制度会計のハイブリッド性

(4) 「会社とは何か」と会計-誰のための会計

(5) インフォームド・コンセントとフィデュシャリー-医者・患者関係と現代会計

(6) 不確実性と現代会計-「不確実性の経済学」の視点から



3 ハイブリッドの矛盾性

(7) 貸借対照表の現代的変容-その形と方向

(8) OCIは何処から来るか-その出所と性格

(9) OCIの諸相-OCI/リサイクリングの相対化



4 プロフェッションとアカデミズム

(10) 会計の政治化と規制の経済理論-メタの視点と「理論」のあり方

(11) 現代会計の歴史性-史的システムとしての会計

(12) 概念フレームワークの制度性-会計的支配機構という見方



5 古典と現代

(13) 衣装哲学と会計の本質-「慣習」の力

(14) アカウンティングとファイナンスの交錯-岩田巌と現代

(15) 社会科学としての現代会計論-擬制資本・信用制度・株式会社論と現代会計



補遺 現代会計の変容をどう見るか-「公正価値会計」とは

付論:「計算のフレームワーク」と「情報のフレームワーク」-現代会計の変容の捉え方



Part2 対談



対談1 シャム・サンダー教授に聞く──より良い会計とは何か





対談2 カーネギーメロン大学にて井尻雄士先生と語る

1 会計学の学問的性格

2 アメリカの会計理論について-過去・現在・未来

3 日本の会計理論について一遣産および国際貢献可能性

4 最近の管理会計におけるFocus Shift について-多様性志向社会と管理会計

5 社会変革の力としての「情報科学」と会計-イデオロギーvs.技術革新

6 むすび-井尻理論のコアにあるもの-



あとがき

書評掲載案内

2014年9月14日付『日経新聞』21面

2015年4月号『企業会計』Vol.67 No.4/評者:辻山栄子(早稲田大学教授)