書籍詳細:入門評価学

入門評価学 政策・プログラム研究の方法

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,600円(本体価格 6,000円)
在庫あり
発刊年月
2014.03(中旬刊)
ISBN
978-4-535-58656-7
判型
A5判
ページ数
496ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

政策評価の科学として益々必要性の高まる評価学。アメリカで分かりやすく実践的との定評を勝ち得た評価学の教科書の監訳。

目次

『プログラム評価 入門』 目次





ご挨拶  笹川陽平

刊行によせて  山谷清志

序文



第1章 場面の設定

 1評価の範囲

 2評価の定義

 3何が評価されるのか。用語に関する追記

 4アウトカムおよびプロセス評価

 5評価の貢献

 6評価の歴史

 7評価研究とほかの研究との比較

相違点   類似点

 8まとめ



第2章 評価の目的

 1誰が評価を必要としているか

 2明示的・非明示的な目的

  策略としての評価  資金提供の要件を満たすために

 3評価にとって不利な条件

 4意思決定のための評価

 5組織学習としての評価

 6評価の意図される利用法

  誰が何を期待するか

 7形成的評価と総括的評価

 8形成的―総括的とプロセス―アウトカム:異なった構想概念

 9目的の互換性

10評価はどのように委託されるか

  職員としての評価者  評価組織を雇う  提案依頼書(RFP)  影響の範囲

11内部対外部評価

管理者の信頼  客観性  プログラムの理解  活用の可能性  自律性  バランス

12組織構造内における地位

13誰の利用に役立つべきか

14まとめ





第3章 プログラムを理解する

 1なぜプログラムの情報が役立つのか

  論点に関する判断力を高めるために  質問を設定するために  データを理解するために

  根拠を解析するために  適切な提言をするために  報告のために  メタ分析のために

 2プログラムを特徴づける

 3プログラムを知る

 4プログラムは何を達成しようとしているのか?

 5プログラムの仕組み:プログラムの変化の法則を顕在化させる

 6プログラム理論と実施理論

 7プログラム理論研究のために評価を構成する

 8プログラム理論を組み立てる

 9変化の法則を評価のガイドとして使う

10プログラム理論と実際の展開を比較する

11変化の法則を展開する利点

  プログラム設計者  実務者  プログラム管理者  他の類似プログラムの管理者・資金提供者

  政策決定者・一般市民

12プログラム理論に対する批判

13まとめ





第4章 評価のプランニング

 1評価に適した時期

 2評価質問の種類

  プログラムプロセス  プログラムアウトカム  プログラムに起因するアウトカム

  プロセスとアウトカムの関連性  説明

 3計画段階における追加決定事項

  長期調査か短期調査か  予期された、予期されなかった特性に関する質問

 4どの質問を追及するかをどう決めるか

  判断のタイムテーブル  利害関係者の影響力  利害関係者との協議  情報基盤の不確実性

  実用性  プログラム理論の仮定  結果の使途の可能性  評価者の専門的判断力

 5質問を特定する

 6質的調査か量的調査か

  アプローチの選択

 7評価のデザイン

  プログラムの介入と影響との因果性

 81つの調査か、連続した調査か?

 9異なるプログラムタイプのためのデザイン

10実用的な計画

  詰問委員会  工程表

11倫理的な問題

  正直さ  インフォームドコンセント  守秘義務と匿名性  高い能力  互恵性

12まとめ





第5章 評価者の役割

 1参加型役割の形態

  エンパワーメント評価  協同評価  利害関係者評価

 2代替的な評価者の役割自由

 3参加型評価の実施

 4長所と短所のバランス

 5参加型アプローチの制限に関する補足

 6倫理的問題

  職員と顧客の利益の保護  利益相反  コミュニケーションの開放性

 7まとめ





第6章 計測尺度の開発

 1測定

 2プログラムアウトカム

  アウトカム測定の情報元  アカウンタビリティの強調  アウトカムの測定

 3様々な測定方法の中からの選択

  短期の測定か、長期の測定か  評価指標

4予期しない結果

 5進捗の中間指標

 6プログラムプロセス

 7プログラムインプット、資源および環境

8多側面からの測定

9尺度がいくつあれば十分なのか?

10変数の測定

 既存の尺度の利用  評価尺度の資源

11新しい尺度の開発

インタビューとアンケートの項目  予備調査のための質問

12評価における望ましい尺度の特徴

13まとめ





第7章 データ収集

 1データの情報源

  非公式インタビュー  観察  公式インタビュー  書面質問票  プログラム記録

  他の機関のデータ  他のデータの情報源

 2サンプリング

 3インタビュー

 4回答のコーディング

 5既存の統計データ

  管理記録  長期的調査

  利用可能なデータの使用に際しての検討事項

 6データ収集の倫理的問題

  質問する  違法行為についてのヒアリング  助けを与える  守秘義務

 7まとめ





第8章 評価のデザイン

1プロセス評価をデザインする

2アウトカム評価をデザインする

3重要な概念

  妥当性  分析の単位(ユニット)

4デザイン

5インフォーマルなデザイン

  自己評価  専門家による判断

6フォーマルなデザイン

単一グループデザイン  単一グループデザインの拡張  比較群  マッチングの代替となる統計的手法

不等価統制群デザインはどのような時に使用するべきか

 7まとめ





第9章 無作為化実験

 1無作為割付

十分なゆとりのないプログラムにおける無作為化  代替的なサービスへの無作為割付

多段階プログラムにおけるランダム化  プログラム実施場所の無作為化

 2計画的なプログラムの多様性

 3無作為配置の手続き

 4発生する困難な状況への対応

  参加への拒否  不参加  脱落  外部からの妨害

 5無作為化実験を問題化させる条件

 6無作為化実験への批判

 7まとめ





第10章 よいデザインの応用

 1繰り返し

 2メタ分析

  メタ分析の目的  メタ分析の手法  メタ分析の必要事項  結果の組み合わせ

  利点と限界

 3費用便益と費用対効果の分析

  効率性分析のカテゴリ  いくつかの主要な用語  費用の推定  便益の推定

  いつ効率分析を行うべきか

 4まとめ





第11章 定性的手法

 1定性的評価のデザイン

 2データ収集

  エスノグラフィー(民族誌)  参与観察  観察  インフォーマル・インタビュー

  フォーカス・グループ  文書  情報収集のためのその他の技法  ケーススタディ

  しかし、評価はもっと奥が深い…

 3フィールドワークと分析

 4定性的評価とプログラム理論

 5倫理的問題

 6定量的アプローチと定性的アプローチの組み合わせ

 7まとめ





第12章 データの分析と解釈

 1はじめに

 2評価における分析作業

 3一般的な分析手法

  記述  計数  分類  クラスター化  比較  共通点の発見  極端な事例の検証

  共変動の発見  競合する理論の除外  モデル化  ストーリー化

 4分析の指針としてプログラム理論を活用した例

 5分析手法の参考文献

  定量的評価のために  定性的評価のために

 6倫理的な問題

 7まとめ





第13章 報告書の作成と結果の伝達

 1報告する

  報告書をまとめる  報告書の内容  報告書が備えるべき要素  学術領域への報告

  報告書の変更を出資者が要求する権利

 2情報普及

  実務家への情報普及の方法

 3評価結果の活用

  組織的抵抗  政治的制限  評価結果の不使用に対する対処法の提案

  評価結果の活用に関するまとめ





第14章 誠実な評価

 1プログラムを理解する

 2高い技術的な品質と関連性を維持する

 3バランスと判断を用いる

 4評価開始時から評価の活用を考える

 5倫理的に行動する

 6生き残り、成果を収穫する



用語解説

REFARENCES

あとがき  佐々木亮、前川美湖、池田満

用語索引