書籍詳細:二院制の比較研究

二院制の比較研究 英・仏・独・伊と日本の二院制

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  • 紙の書籍
定価:税込 6,050円(本体価格 5,500円)
在庫僅少
発刊年月
2014.03(下旬刊)
ISBN
978-4-535-52020-2
判型
A5判
ページ数
248ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

英・仏・独・伊の4か国と、日本の二院制を比較分析する書。歴史的な経緯を踏まえ、各国のアクチュアルな問題状況を解析する。

目次

二院制研究の課題――まえがきに代えて

   ……………………………………………………岡田信弘



はじめに 1

1 日本国憲法と二院制

2 1983(昭和58)年大法廷判決における「原像」

3 2012(平成24)年大法廷判決における「現像」

4 国際比較における「原像」と「現像」

おわりに





報 告



イタリアにおける二院制

――設計の不備、期待外れの実績、未完の改革に特徴付けられた150年

  ……………………………………………………カルロ・フザーロ(芦田淳 訳)



1 序論

2 全般的な比較による論評

3 イタリアにおける二院制議会――起源と発展

4 初期の問題及び比較的有効であった1963年の解決策

5 30年にわたるイタリア議会改革の試みとその挫折

6 イタリアの事例の検討による一般的教訓



フランスの元老院

――憲法伝統の改革

  ……………………………………………………ソフィー・ボアン(新井 誠 訳)



序(文) (――なぜ21世紀に二院制なのか?)

1 二院制議会という憲法伝統

2 1958年10月4日憲法における元老院――不平等な二院制

3 元老院の権限に対する制限

4 元老院の使命――特異性の追求

5 元老院と第五共和政体制の変化

結論 未来の元老院――多層的統治の交差点?

比較の観点で見たいくつかの教訓



形態は機能に従う

――ドイツの連邦参議院(Bundesrat)

  ……………………………………………………イェンス・ヴェルク(加藤一彦 訳)



1 法的根拠――連邦参議院の憲法条項

2 背景――ドイツ連邦制の主な特徴

3 連邦参議院の主な機能

4 構成と意思決定

5 内部組織

6 各ラントの欧州統合制度への統合

7 連邦制の改革

8 対抗勢力の重要性――形態は機能に従う



イギリスの貴族院

  ……………………………………………………メグ・ラッセル(木下和朗 訳)



1 どのようにして我々はここへ来たか――1,000年の歴史

2 今日の貴族院

3 貴族院改革――大いに議論され、滅多に達成しないもの

4 日本を含めて、両院制にとっての教訓





国別コメント



イタリアにおける二院制議会の制度枠組とその帰結

    ……………………………………………………芦田 淳



はじめに

1 議会法及び選挙法等における対応

2 二院制問題の政府立法による「解決」

3 二院制の見直しに向けて――第17立法期における憲法改正論議

おわりに



日本にとってのフランス両院制研究の意義

――ボアロン論文に対するコメント

    ……………………………………………………新井 誠



はじめに

1 フランスにおける両院制伝統

2 元老院の組織方法

3 元老院と国民議会の権限関係

4 まとめにかえて



独特な立法参与機関としてのドイツ連邦参議院

――ドイツ連邦参議院の地位と機能

    ……………………………………………………加藤一彦



はじめに

1 第二院の状況

2 ドイツ連邦参議院の憲法的性格

3 小結



イギリス貴族院の現況

――Meg Russell両院制論に関する解説とコメント

    ……………………………………………………木下和朗



はじめに

1 現在のイギリス貴族院の特徴

2 構成

3 立法における貴族院の影響力

4 貴族院の正統性

5 貴族院改革



憲法学の観点から



日本国憲法の政治制度と参議院

    ……………………………………………………只野雅人



はじめに

1 政治制度をめぐる憲法の枠組みと政治制度の機能

2 第二院の類型と参議院の位相――比較から考える

3 参議院――「弱い」第二院から「強い」第二院へ?

4 むすび





実務の観点から



二院制の比較制度論的検討

――ウェストミンスター・モデルと第二院

    ……………………………………………………田中嘉彦



はじめに

1 二院制採用国の概観

2 日本の二院制に対するイギリスの影響

3 ウェストミンスター・モデルと第二院

おわりに



参議院は「第二院」か

――衆議院の立場から

    ……………………………………………………橘 幸信



はじめに

1 「抑制・補完の第二院」という参議院像とその実態とのズレ

2 上記の「ズレ」の背景にあるもの

3 二院制改革に関する最近のいくつかの提案

おわりに



日本の第二院のシステムと立法を中心とした議会政治の特徴等

――その再確認と、諸外国との比較を含めた議論の方向性

……………………………………………………川埼政司



はじめに

1 国会中心主義・二院制・議院内閣制による日本の議会政治の姿

2 日本の立法プロセスと進まぬ立法改革

3 カーボンコピーと強すぎる参議院の間で

4 参議院と選挙制度

5 システムとアクター

おわりに





討論のまとめ



二院制の比較と日本への示唆

    ……………………………………………………木下和朗



1 招聘報告者からの応答

2 参加者からの質問に対する応答

3 日本側コメンテーターからの総括コメント





あとがき……………………………………………………岡田信弘