書籍詳細:東アジア統合の経済学

東アジア統合の経済学

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,630円(本体価格 3,300円)
在庫あり
発刊年月
2014.01(下旬刊)
ISBN
978-4-535-55758-1
判型
A5判
ページ数
384ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

TPP、RCEP、日中韓FTAなど日本をめぐる自由貿易協定(FTA)を理論的・実証的に考えるための初めての体系的なテキスト。

目次

序章 東アジア統合の経緯と背景  黒岩郁雄

1.はじめに

2.東アジアにおける事実上の統合

3.東アジアにおける制度的統合

4.各章の紹介



第1章

財貿易



石戸光・伊藤恵子

1.はじめに

2.東アジアにおける域内貿易の拡大(de-facto integration)

3.貿易政策ツールと東アジアのFTA

4.経済統合の分類と効果に関する経済理論

5.結び



第2章 サービス貿易 伊藤恵子・石戸光

1.はじめに

2.サービス貿易の拡大

3.サービス貿易の決定要因と貿易の利益

4.WTOのGATSについて

5.サービス貿易に関する最近の研究動向

6.結び



第3章 海外直接投資 田中清泰

1.はじめに

2.直接投資と経済統合に関する経済理論と実証分析

3.東アジアにおける海外直接投資と国際的投資ルール

4.東アジア統合と直接投資の政策的インプリケーション

5.結び



第4章 労働移動 佐藤仁志・町北朋洋

1.はじめに

2.国際的な労働移動の姿

3.労働移動の経済学

4.誰が移動するのか

5.労働移動と国際貿易

6.国際的な労働移動が持つ様々な影響

7.労働の国際移動に関する政策

8.結び



第5章 農業問題 本間正義

1.はじめに

2.農業問題のとらえ方

3.東アジア農業の構造

4.東アジアの農産物貿易と貿易政策

5.東アジア地域におけるFTAと農業問題

6.日本が展開すべき農業戦略――成長産業への脱皮





第6章 金融・通貨統合 小川英冶・川崎健太郎

1.はじめに

2.通貨統合の背景:国際通貨体制の歩みと為替相場制度選択

3.通貨統合と最適通貨圏理論

4.東アジアにおける通貨・金融統合の進展

5.政策対話と東アジアリージョナリズムの醸成

6.結び



第7章 制度的枠組み 渡邊頼純

1.はじめに

2.経済統合の類型とその通商法上の位置づけ

3.東アジア経済統合の特徴とその展開

4.広域化するアジア経済統合

5.結び

補論 「雁行形態発展論」から「環太平洋経済圏構想」へ



第8章 貿易コスト 熊谷聡

1.はじめに

2.貿易コストの内訳

3.東アジアにおける貿易コスト削減の動き

4.貿易コスト低減の影響

5.結び



第9章 産業立地 黒岩郁雄

1.はじめに

2.「集積を伴う分散」のメカニズム

3.集積の経済の要因

4.経済統合の産業立地への影響

5 再考──貿易費用と「再分散」のメカニズム

6.結び



第10章 地域格差 黒岩郁雄・坪田建明

1.はじめに

2.経済統合と国家間の所得格差

3.東アジアにおける地域格差

4.結び



第11章 技術革新 鍋嶋郁

1.はじめに

2.背景

3.成長論における技術革新の位置づけ

4.技術革新の指標

5.技術革新と技術伝播の重要性

6.自国での研究開発能力の向上

7.技術革新に対する地域協力

8.地域統合と技術革新

9.結び



終章 東アジア統合の意義について 黒岩郁雄

1.東アジア統合の意義とは

2.少子高齢化と東アジア統合

3.東アジアとの共存共栄にむけて

書評掲載案内

■2014年3月30日付『日本農業新聞』(7面)