書籍詳細:安楽死を選ぶ

安楽死を選ぶ オランダ・「よき死」の探検家たち

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫僅少
発刊年月
2014.01(上旬刊)
ISBN
978-4-535-98399-1
判型
四六判
ページ数
272ページ
Cコード
C1036
ジャンル

内容紹介

「安楽死ができる国」の高齢者は、どのように人生の最期を決めるのか。彼らが自ら選ぶ「よき死」の姿を、現地在住の著者が描く。

目次

はじめに── 一〇年ぶりの再会



オランダ・ファクトシート





[1部 医師による安楽死]



1章 アネカ叔母さんが獲得した安楽死

活気にあふれた叔母さん

独立した生活ができない

安楽死に向けて動きだす

死を迎える

「安楽死ができてよかった」



2章 「安楽死法」ができるまで

安楽死を認める枠組み

「安楽死法」はなぜややこしいのか

医学的決断としての安楽死

生命を短縮する医療的処遇

「安楽死法」で定められたこと

地域安楽死審査委員会

安楽死はきちんと報告されているか?

申告される安楽死の概要



3章 安楽死を実施した医師

音楽好きの家庭医

ヘンクと安楽死

安楽死をとりやめたヴァイオリニスト

初めての自死援助

思いがけない事態

忘れがたい二つの経験

安楽死と人生観



4章 安楽死をしない医師

かつて島だった漁村

漁村のジェントルマン医師

なぜ安楽死に反対なのか

緩和ケアへの期待

安楽死反対派の苦境



5章 認知症患者の安楽死

認知症との出会い

増加する認知症患者の安楽死申告

認知症患者の安楽死 事例1

認知症患者の安楽死 事例2

後期認知症患者の安楽死が投げかけた波紋

タイミングの難しさ



6章 「人生もう十分」高齢者の安楽死

病気でなくても安楽死を望む人たち

「ドリオンのピル」

スホーンハイム事件とシャボット事件

ブロンガスマ事件

「自由意思から」の市民イニシアチブ

陽の目を見た医師会の報告書

「人生もう十分」高齢者の安楽死 事例



7章 安楽死を推進する

「オランダ自発的生命の終結協会」


最大の安楽死推進団体

「安楽死法」が実現して

医師の手は必要ない?

生命の終結クリニック

医師会との対立



8章 安楽死に反対する「オランダ患者協会」

保守的な町、フェーエンダール

緩和ケアの促進

無意味・過剰な治療は拒む

患者のオートノミーに疑問符

「生命保護医療」と「相対的医療」

ケアの質を高めること

現在のオランダ患者協会



9章 終末鎮静と安楽死

重たい課題

緩和ケアと緩和鎮静

終末鎮静に関する規定

終末鎮静と安楽死の比較

医師にとっての違い

本人と家族にとっての違い

ある日本人のオランダ的な死





[2部 自己安楽死]



10章 「よき死」の発掘者

ハーレムの家

「安楽死法」から一〇年経って

拡がる自己安楽死

「よき死」とは何か

三種類の自己安楽死

生命の終結は医師の使命ではない

一〇〇歳を拒絶したムック



11章 自己安楽死とは、いったいなんじゃ?

安楽死を拒否する医師たち

医師を説得するテクニック

誰のための「安楽死法」?

自己安楽死という方法

自殺ほう助罪との関係

自己安楽死の統計



12章 断食による自己安楽死

断食自己安楽死の前提

断食による自己安楽死 事例1

断食による自己安楽死 事例2



13章 薬物コンビネーションによる自己安楽死

怖気づくな、薬物リストに

努力をいとわない国民性

薬物コンビネーションによる自己安楽死 事例1

薬物コンビネーションによる自己安楽死 事例2



14章 ヘリウムによる自己安楽死

本当に尊厳ある死?

ヘリウム方法の特徴

ヘリウムによる自己安楽死 事例1

ヘリウムによる自己安楽死 事例2



15章 医師抜き自己安楽死

自死のコンサルタント

NVVEのコンサルティング

「自由意思で生きる」と「デ・エインダー」

自己安楽死を勧める哲学者  医師抜き自己安楽死 事例1

医師抜き自己安楽死 事例2





[3部 ふりかえり]



16章 自己安楽死の原点

自己決定権のジャンヌ・ダルク

自発的安楽死情報センター

ベストセラーと失敗した試み

活発な引退生活



17章 なぜオランダ?

首をかしげること

自主的で先進的な国?

共和国と列柱社会の伝統

一九六〇年代の変身

オープンでおしゃべり好き

オランダ安楽死の五つの特徴



グランド・フィナーレ



付録 100歳を拒絶したムックが獲得した自己安楽死

文献・注

書評掲載案内

■2014年1月15日付『朝日新聞』朝刊東京版(28面)にて記事掲載。(文/北野隆一)

■2014年7月12日付『東京新聞』朝刊(11面)

■2014年9月29日付『愛媛新聞』朝刊(16面)

■2014年12月21日付『毎日新聞』朝刊(11面)評者:村上陽一郎(東京大名誉教授・科学史)

■2015年6月号『Wedge』著者インタビュー