書籍詳細:児童養護施設の心理臨床

シリーズ:こころの科学叢書

児童養護施設の心理臨床 「虐待」のその後を生きる

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫あり
発刊年月
2013.07
ISBN
978-4-535-80434-0
判型
四六判
ページ数
232ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

家庭で暮らせないという過酷な過去をもつ子どもたちに、心理職は何ができるのか。日々の丁寧な積み重ねから見えてくることとは。

目次

第1部 児童養護施設の心理臨床とは



 1 「発達」をどうとらえるか

 2 「専門的援助関係」について考える

 3 「心理治療」とは何だろうか

 4 心理職の役割

 5 「生活臨床」としての心理職業務の展開



第2部 児童養護施設の心理臨床の経験



 6 「心理療法」の入り口、あるいはその手前の仕事について

 7 児童養護施設における子育ての課題

 8 能動と受動、加害と被害──「傷」や「過去」と向き合う時に

 9 「言葉が入らない」ことと問題行動

 10 「貧困」がこころの育ちにもたらしうるもの



第3部 児童養護施設の現場から



  非力を重ねて

  「こうなる前に……」と言うけれど

  見送る背中

  繰り返しの重さ

  不意打ち

  その声は、誰の声?

  山道を引き返す

  「現場」はどこだ

  「子どもはそんなに弱くない」としても

  君の名を呼ぶ

  ここを出る時

  「楽しみなことは、なに?」

  周辺の厚み

  夜眠り、朝目覚める時間

  「大きくなること」について

  一人でいられる/いられない

  「さようなら」

  そのとき思い出すもの



あとがき

書評掲載案内

■『子どもの虐待とネグレクト』2014年12月号「ブックレビュー」評者:星野崇啓氏(さいたま子どものこころクリニック)