書籍詳細:民事訴訟の本質と諸相

民事訴訟の本質と諸相 市民のための裁判をめざして

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,400円(本体価格 4,000円)
在庫あり
発刊年月
2013.06
ISBN
978-4-535-51950-3
判型
A5判
ページ数
332ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

日本における民事訴訟を根源的に特徴づけるものは何か。自己の体験と幅広い人文・社会に関わる諸学を援用して肉薄する野心的な書。

目次

序 章 法学と実務の科学化、客観化



第一章 方法と視点

1 プラグマティズム、存在被拘束性、方法の転用

2 民事訴訟のリアリズムとロマンティシズム、当為と存在

3 そのほかの方法、視点



第二章 法学と実務の統合、科学化、客観化

1 民事訴訟法学と民事訴訟実務

2 概念的性格から機能的・実証的性格へ

3 法学と実務の科学化、客観化、批評的視点と内省によるその相対化



第三章 人間──その存在のあり方

1 生物学

2 脳神経科学

3 精神医学、臨床心理学等

4 まとめと考察



第四章 制度利用者、国民性と民事訴訟

1 日本という風土と民事訴訟

2 事件分析──日本の民事訴訟に特有の傾向

3 当事者学と予防法学(法教育)

4 民事訴訟の目的、手続保障論の意味、当事者の満足、事実と真実へのこだわり

5 民事訴訟に関する幻想とこれに対する期待、メディアのあり方と

  これに関連する裁判所、弁護士会の姿勢

6 市民の司法参加、制度改革



第五章 裁判官と弁護士

1 はじめに

2 裁判官と裁判官制度

3 弁護士と弁護士制度



第六章 法学と法学教育

1 法学のあり方

2 法学教育と法曹養成



第七章 民事訴訟手続総論(主として理論面)

  (1)実質的手続保障と手続の複線化

  (2)裁判官方向明示型(暫定的心証開示型)争点整理・訴訟運営

     ──口頭弁論充実型訴訟運営

  (3)証明責任と解明度

  (4)本人訴訟についての考え方



第八章 民事訴訟手続各論(主として実務面)

  (1)訴状と事前準備

  (2)争点整理と主張立証

  (3)事実認定と心証形成、人証調べ

  (4)和解

  (5)判決



終 章 宇宙船の窓辺から