書籍詳細:東京裁判を再評価する

東京裁判を再評価する

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  • 紙の書籍
定価:税込 7,920円(本体価格 7,200円)
在庫なし
発刊年月
2012.09
ISBN
978-4-535-51710-3
判型
A5判
ページ数
560ページ
Cコード
C3021
ジャンル

内容紹介

東京裁判から60年、英・奥の研究者が国際法・戦争 裁判法に照らし、ドキュメンタリータッチで丹念に総括する。

目次

序章 イントロダクション



第1章 裁判の背景

 はじめに

 戦争への道

 処罰への道



第2章 東京国際軍事裁判所──その性格および管轄権

 はじめに

 裁判の性格

 東京国際軍事裁判所の管轄権

 結 論



第3章 被告人と起訴状

 はじめに

 特別宣言と東京憲章

 被告人の選定における極東委員会(FEC)の役割

 被告人の選定

 被告人

 選定方法に対する批判

 起訴状

 起訴状の概略

 起訴状に対する弁護側の反論

 結 論



第4章 審理の執行

 はじめに

 手続き上の基準およびモデル

 公判前の手続き

 裁判所憲章に示された権利と権限

 実際の審理進行

 審理の進め方に関する考察

 東京国際軍事裁判所における証拠

 結 論



第5章 平和に対する罪

 はじめに

 平和に対する罪の歴史的展開

 侵略戦争禁止法規の法的有効性

 個人の刑事責任

 平和に対する罪と罪刑法定主義

 侵略戦争の計画、準備、開始および遂行

 結 論



第6章 殺人の訴因

 はじめに

 起訴状

 なぜ殺人を訴追するか

 公判中における検察・弁護側の主張

 判 決

 反対意見──パル判事とレーリンク判事

 結 論



第7章 戦争犯罪

 はじめに

 憲章と起訴状

 裁判管轄権

 適用される法

 戦争法と戦争犯罪法

 事実の認定

 結 論



第8章 責任の一般原則と抗弁

 はじめに

 責任の一般原則

 共同謀議

 共同謀議と共同計画

 命令、授権、許可およびコマンド責任

 被告人による抗弁

 結 論



第9章 刑の量定

 はじめに

 裁判所憲章

 刑の加重と軽減にかかわる証拠

 審理における勧告

 刑の宣告

 刑罰の目的

 マッカーサーによる量刑審査

 処 刑

 仮出所と釈放

 結 論



第10章 東京国際軍事裁判所と法哲学

 はじめに

 検 察

 被告人

 判事団およびその判決

 自然法批判と東京国際軍事裁判所

 結 論



第11章 東京国際軍事裁判所の役割と遺産

 はじめに

 法的遺産

 歴史的遺産

 教訓的な役割

 政治的遺産

 曖昧な遺産

 結 論



終章 結 論

書評掲載案内

■2014年2月9日付『朝日新聞』11面  評者:赤澤史朗(立命館大学名誉教授・近代日本政治史)