書籍詳細:メタ認知療法

メタ認知療法 うつと不安の新しいケースフォーミュレーション

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,620円(本体価格 4,200円)
在庫なし
発刊年月
2012.08
ISBN
978-4-535-98347-2
判型
A5判
ページ数
400ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

心のモードを制御するメタ認知にアプローチすることで、うつと不安からクライエントを解放する。認知行動療法は新しいステージへ。

目次

第1章 メタ認知療法の理論と特質

    メタ認知の性質

    経験する2つの方法:モード

    精神障害のメタ認知モデル

    CAS

    CASの結果

    ポジティブなメタ認知的信念とネガティブなメタ認知的信念

    メタ認知モデルの要約

    再公式化されたABCモデル

    過程焦点型療法と内容焦点型療法に関するメモ

    結 論



第2章 アセスメント

    AMCモデルの操作

    不安の行動的アセスメントテスト

    評価指標

    評定尺度

    7ステップ・アセスメントプラン

    結 論



第3章 メタ認知療法スキルの基盤

    認知レベルの特定と切り替え

    CASの検出

    メタ認知に焦点を当てたソクラテス的問答の使用

    メタ認知に焦点を当てた言葉による再帰属

    メタ認知的に実施されるエクスポージャー

    結 論



第4章 注意訓練法

    ATTの概観

    ATTの理論的根拠

    信頼性のチェック

    自己注目の評定

    ATTの基本的教示

    患者へのフィードバック

    ホームワーク

    トラブルシューティング

    初回のATTセッションの概略

    事 例

    状況への再注意法

    結 論



第5章 ディタッチト・マインドフルネスの技法

    DMの目的

    DMの要素

    DMの情報処理モデル

    DMと別形態のマインドフルネス

    10の技法

    ソクラテス的問答を用いたDMの強化

    ホームワーク

    MCTにおけるDMの適用

    結 論



第6章 全般性不安障害

    心配の偏在性

    心配は制御可能か?

    GADのメタ認知モデル

    実例に当てはめたモデル

    治療の構造

    ケースの概念化

    社会化

    社会化からメタ認知の変容につなげる

    制御不能性の信念に異論を唱える

    DMと心配の先延ばし

    制御不能性に関する信念への取り組み

    危険に関するメタ認知への取り組み

    行動実験

    ポジティブなメタ認知的信念への取り組み

    処理に関する新たなプラン

    再発防止

    GADの治療プラン



第7章 心的外傷後ストレス障害

    PTSDにおけるCAS

    メタ認知的信念

    PTSDのメタ認知モデル

    実例に当てはめたモデル

    治療の構造

    ケースの概念化

    社会化

    治療の理論的説明の提示

    DMと反芻や心配の先延ばし

    DMと反芻や心配の先延ばしの適用

    訓練の般化

    その他の不適応的な対処方略の除去

    注意の修正

    残存する回避

    処理に関する新たなプラン

    再発防止

    PTSDの治療プラン



第8章 強迫性障害

    MCTの概観:対象レベルとメタレベル

    メタ認知的変容の2つのタイプ

    OCDにおけるCAS

    メタ認知的信念

    停止信号

    OCDのメタ認知モデル

    実例に当てはめたモデル

    治療の構造

    ケースの概念化

    社会化

    介入における理論的説明の提示

    思考へのかかわり方:ノーマライズと脱スティグマ化

    DM

    ERPとERCのコンプライアンスを高める

    思考に関する特定のメタ認知的信念への取り組み

    行動実験

    汚染恐怖:特別なケース?

    儀式行為に関する信念の変容

    行動実験と儀式行為に関する信念

    処理に関する新たなプラン:停止信号と知る基準

    再発防止

    OCDの治療プラン



第9章 大うつ病性障害

    反芻と抑うつ思考

    うつ病におけるCAS

    うつ病のメタ認知モデル

    実例に当てはめたモデル

    治療の構造

    ケースの概念化

    社会化

    動機づけを高める

    行動の役割に関する患者の理解を援助する

    ATT

    DMと反芻の先延ばし

    DM技法の実施

    ネガティブなメタ認知的信念の変容

    ポジティブなメタ認知的信念の変容

    脅威モニタリングの変容

    気分変動に伴う不適応的な対処

    処理に関する新たなプラン

    再発防止

    再発の恐怖

    自殺企図と自傷に対する覚え書き

    うつ病の治療プラン



第10章 メタ認知理論とメタ認知療法のエビデンス

    CASの存在と結果

    メタ認知的信念

    ここまでのまとめ

    CASやメタ認知が果たす原因としての役割

    メタ認知は通常の認知以上に疾患の原因となるのか?

    モデルの検討:パス解析と構造方程式モデルからのデータ

    理論に関するエビデンスのまとめ

    治療に関するエビデンス

    結 論



第11章 結びの考察

    診断横断的治療法の詳細

    普遍的なフォーミュレーション

    神経生物学とMCT

    さらに幅広い文脈におけるMCT

    おわりに



付 録

    1.メタ認知質問紙(MCQ-30)

    2.メタ的心配質問紙(MWQ)

    3.思考との混同質問紙(TFI)

    4.ATTの要約シート

    5.自己注目測定スケール

    6.CAS‐1

    7.全般性不安障害尺度‐改訂版(GADS-R)

    8.心的外傷後ストレス障害尺度(PTSD-S)

    9.強迫性障害尺度(OCD-S)

    10.大うつ病性障害尺度(MDD-S)

    11.GADのケースフォーミュレーション・インタビュー

    12.PTSDのケースフォーミュレーション・インタビュー

    13.OCDのケースフォーミュレーション・インタビュー

    14.うつ病のケースフォーミュレーション・インタビュー

    15.GADの治療プラン

    16.PTSDの治療プラン

    17.OCDの治療プラン

    18.うつ病の治療プラン

    19.新しいプランの要約シート