書籍詳細:躁うつ病はここまでわかった[第2版]

躁うつ病はここまでわかった[第2版] 患者・家族のための双極性障害ガイド

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,760円(本体価格 1,600円)
在庫あり
発刊年月
2012.08
ISBN
978-4-535-98379-3
判型
四六判
ページ数
232ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

双極I型・II型を含め、その症状と治療、原因研究まで、第一線の精神科医がやさしく説く。

薬物療法や研究の進歩を踏まえて改訂!

目次

躁うつ病の症状と診断/樋口輝彦

 古くから存在した躁うつ病

 躁とうつの症状とは

 躁うつ病は今日「双極性障害」と呼ばれる

 I型とII型

 躁うつ病の特徴

 うつから発症する可能性もある

 病前性格について

 症例でみる診断のポイント

 最近の動向



躁うつ病の薬物療法/田島 治

 欧米で注目される躁うつ病

 周りは躁で、本人はうつで困る

 うつ病として治療されている?

 抗うつ薬の及ぼす影響

 QOLを高めるために

 薬による治療

 どの薬を服用するか

 気分安定薬と新しい抗精神病薬

 リチウム療法はどのように発見されたのか

 リチウムと上手に付き合っていくために

 服薬の際の注意点

 その他の気分安定薬

 効果が注目される新しい抗精神病薬

 いかにして再発を防ぐか



躁うつ病の心理社会的治療/忽滑谷和孝

 はじめに

 心理社会的治療の必要性

 家族の負担と特徴

 心理教育

 病相期ごとの家族ができる対応法

 おわりに



躁うつ病治療の実際/岡本長久

 うつ病相(双極性うつ病)の治療の実際

 躁状態(躁病)の治療の実際

 躁・うつ混合状態(不快躁病)の治療の実際

 ラピッドサイクラーの治療の実際

 薬物療法以外の治療の実際



躁うつ病の原因はどこまでわかったか/加藤忠史

 躁うつ病の研究目標とは

 躁うつ病の謎

 双生児研究から発展した遺伝子研究

 遺伝子研究の二つの流れ

 脳画像研究

 細胞内のカルシウム濃度

 薬理学的研究

 躁うつ病は神経細胞が死にやすい病気?

 研究のきっかけ

 ミトコンドリア仮説とは

 躁うつ病のモデルマウス

 薬の開発へ

 一卵性双生児研究

 今後の研究の方向性



躁うつ病体験記――患者の立場から/敷島カエル

 躁うつ病のはじまり

 コントロール不能な躁状態

 動くことすらできない重いうつ

 「せめて子どもの前では笑顔でいたかった」

 躁とうつとのたたかいの果てに

 病気と一緒に生きていこう

 誰かのためにできること

 周囲の理解とともに



躁うつ病Q&A/加藤忠史

 診断

 発症

 薬物療法

 家族・援助者

 外的サポート

 治療

 原因研究

 セカンドオピニオン