書籍詳細:国際刑事法におけるジェンダー暴力

国際刑事法におけるジェンダー暴力

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,184円(本体価格 4,800円)
在庫なし
発刊年月
2012.05
ISBN
978-4-535-51893-3
判型
A5判
ページ数
248ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

女性に対するジェンダー暴力をめぐる国際刑事法の理論的到達点を、近年の豊富な運用の蓄積をふまえて考察する。[青山学院大学法学叢書 第1巻]

(2013年 第6回西尾学術奨励賞受賞)

目次

序章

第1章 国際犯罪が成立する前提条件

 1 人道に対する犯罪

 (1)「攻撃」の概念 (2)「広範」および「組織的」の概念 (3)攻撃に関する認識

 2 戦争犯罪

 (1)武力紛争が存在していること (2)武力紛争との関連

 3 集団殺害犯罪

第2章 人道に対する犯罪

 1 強かん

 (1)アカイェス定義 (2)フルンジャ定義 (3)クナラッチ定義 (4)国際刑事裁判所(ICC)の「犯罪の構成要件に関する文書 (EOC)」における定義

 2 性的奴隷

 3 強制売春

 4 強制妊娠

 5 強制断種

 6 迫害

 (1)政治的、人種的または宗教的理由に基づくジェンダー暴力

 (2)ジェンダーに係る理由に基づく迫害

 7 その他の非人道的な行為

第3章 戦争犯罪

 1 拷問

 (1)重い苦痛 (2)禁止されている目的 (3)意図

 2 非人道的待遇/虐待

 3 身体もしくは健康に対して故意に重い苦痛を与え、もしくは重大な傷害を加えること

 4 個人の尊厳に対する侵害

 5 一般市民の間に恐怖を広めること

 6 集団懲罰

第4章 集団殺害犯罪

 1 当該集団の構成員の身体または精神に重大な害を与えること

 2 当該集団の全部または一部に対し、身体的破壊をもたらすことを意図した生活条件を故意に課すこと

 3 当該集団内部の出生を妨げることを意図する措置をとること

第5章 ジェンダー暴力と国際刑事法における個人責任の原則

 1 国際刑事法廷および混合法廷の判例法における個人責任の原則

 (1)犯行 (2)幇助および教唆 (3)扇動 (4)命令 (5)計画 (6)上官責任

 2 国際刑事裁判所(ICC)規程および判例法における個人責任の原則

終 章 国際刑事法におけるジェンダー犯罪――現状と今後の方向

 1 国際犯罪としてのジェンダー暴力の範囲――国際犯罪と通常犯罪・人権侵害との区別

 (1)戦争犯罪 (2)集団殺害犯罪 (3)人道に対する犯罪

 2 国際犯罪としてのジェンダー暴力の範囲――行為類型

 (1)すでに確立した国際犯罪の諸類型として (2)ジェンダーに基づく独立の国際犯罪として

 3 ジェンダー犯罪をめぐる重要な認識

 (1)国際刑事法は、女性を、性暴力からのみならず、社会的に構築されたジェンダー役割の強要から

も保護するという事実 (2)ジェンダー暴力の重大性 (3)ジェンダー暴力が、何らかの違法な目的のた

めの道具として使われる可能性

 4 個人責任の原則

 5 今後の課題