書籍詳細:福島原発多重人災 東電の責任を問う
福島原発多重人災 東電の責任を問う 被害者の救済は汚染者負担の原則で
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内容紹介
水素爆発だけではなかった。海水注入は愚策。従来の説明の矛盾をつき、大事故、大汚染を起こした責任を追及する。
目次
1 原発震災の歴史的意味……山崎久隆
第1章 原発震災前史
取り返しのできない事故
大事故の予兆
福島第一原発2号機:1981年5月
福島第二原発3号機:1989年1月
福島第一原発3号機:1978年
福島第一原発2号機の「電源喪失」事故
確率的安全性評価
「想定外」の「想定」とは何か
第2章 自然の力を軽視したツケ
津波は「予想外だった」は通用しない
原発の危機はとっくに予測されていた
福島第一で発生した電源喪失事故
地震の揺れは「想定内」か
それは「外部電源喪失」から始まった
地震による配管破損の疑い
熱の正体
放射能放出の経路
第3章 次に原発震災が起きる場所
原発が海岸立地であるわけ
断層と原発
大飯原発
玄海原発
志賀原発
柏崎刈羽原発
誘発地震
連動地震
砂上の楼閣:浜岡原発
浜岡原発で予想される地震破壊
第4章 福島第一原発で起きたことの再検証
3月11日~15日
海水投入の是非
汚染水処理の問題
建屋爆発
放射能拡散予測を隠す
炉心損傷を食い止めることができたか
汚染の拡大は海に
耐震・対津波補強も急務
オールジャパンではなく世界へ救援要請を
第5章 電力不足キャンペーンのウソ
電力を浪費する原発
恣意的な「供給力」情報
系統連系
原発なしでも電気は不足しない
東電の需給
「計画停電」が行われた理由
すぐに立ち直った火力発電所
原子力は不安定
第6章 今後も続く、とてつもない危機
核廃棄物処理施設爆発事故の波紋
東海村の97年事故との類似性
東海村とマルクール
六ヶ所村とマルクール
地震と六ヶ所再処理工場
日本の原子力政策の象徴「もんじゅ」
2 これは事故を超えて犯罪だ……槌田敦
第7章 考え得る原発過酷事故の勢揃い
何が起こったか
事故は地震で始まった
東電が発表した「中間報告」のまやかし
原発過酷事故時の基本操作
1号機:地震で配管の破損か、津波以前に冷却失敗
1号機の配管破損と炉心崩壊の時期
東電と保安院による計算
津波によりECCS電源水浸し
欠陥品だった1号機の非常用復水器
1号機格納容器のベントで大量に放射能放出
1号機の水素爆発とその影響
1号機経過のまとめ
2号機:隔離時冷却系で乗り切った唯一の成功例
高圧注水系を使用せず、せっかくの努力も無駄に
逃し安全弁開放による放射能の大量放出
水素爆発どころか、格納容器の破裂もなかった
1、2号機の経過のまとめ:最大の過失は電源回復の遅れ
3号機:隔離時冷却系不調、高圧注水系の不使用で冷却失敗
ECCS/高圧注水系を使おうとしなかった東電
3号機でも格納容器は健全だった
3号機の経過のまとめ
水素爆発では説明不可能な3号機、4号機の爆発
3号機の使用済み燃料プールで起きたチェルノブイリ型の核爆発
中性子計測結果の改ざんの疑惑
4号機の原子炉の爆発、JCO型の核暴走と水蒸気爆発
検査工程表を出さない東電
4号機原子炉内の核暴走を裏付ける証拠
次々と変更される使用済み核燃料プールの集合体数
3号機の核爆発と4号機の核暴走の違い
事故の時系列と運命を左右した風向き
福島第一原発事故の原因は何か
核の問題ではウソはつけない
冷温停止状態という宣言
[コラム]マグニチュード9とは
第8章 福島原発事故による人体被害
日本における3度目の原子力災害
双葉病院、患者440人、避難死45人
福島原発事故で自殺者相次ぐ
衝撃的事実としての原爆症
暗いニュースをもうひとつ、耳のないウサギ
放射能汚染地図
原発事故の放射能を避けるには
ヨウ素、セシウムによる内部被曝が問題
被曝は10倍ごとに影響が違う
福島県住民の受けた被曝によるがん死者数の予想
被曝影響調査
放射線業務手当と放射線居住手当
[コラム]ベータ線による内部被曝
第9章 汚染日本で暮らすための汚染者負担の原則
毒物まいて「無主物」という東電
汚染者負担の原則PPP
被曝限度(許容量)とは我慢量
被曝限度は自分で決める
汚染地域での食料、水をどうするか
汚染した土地を回復する
有効な除染方法は熱湯の散布
アンモニア肥料も有効
セシウムを溶かして地下水にすることの問題点
ホットスポットなどの対策
[コラム]「エネルギー問題」という大ウソ
第10章 未必の故意による事故と業務上過失で拡大した被害
PPP、刑法、民法適用の条件
刑事事件1:未必の故意による傷害致死罪
東電は巨大原発事故が起こったときの被害の大きさを知っていた
未必の故意としての原発災害
立地条件の改悪と形ばかりの防波堤:歴代社長の罪
高圧注水系電源の津波対策を怠った:勝俣会長の罪
原子炉内の計測を7時間以上も不能にした:歴代社長の罪
水素逃し口を作らず、1号機の建屋を水素爆発にいたらせた:歴代社長の罪
1号機における非常用復水器の欠陥を放置:勝俣会長の罪
2~6号機における残留熱除去系から蒸気凝縮系を削除:勝俣会長の罪
刑事事件2:業務上過失による致死傷罪
吉田所長の過失が福島事故による災害を拡大した
民事事件としての福島原発事故
東電はなぜ犯罪に追い込まれたか
3 [討論]福島原発事故の疑問を解く……槌田敦・山崎久隆・原田裕史
地震と津波
4号機の原子炉
原子炉崩壊
3号機で起こったこと
使用済み燃料核プール
2号機で起こったこと
手間取った電源復旧
海水注入
ウェット・ベントのはずがドライ・ベントに
賠償のスキーム
結局、原発の意義は核兵器を持つため?
規制値はまだまだ高すぎる
第1章 原発震災前史
取り返しのできない事故
大事故の予兆
福島第一原発2号機:1981年5月
福島第二原発3号機:1989年1月
福島第一原発3号機:1978年
福島第一原発2号機の「電源喪失」事故
確率的安全性評価
「想定外」の「想定」とは何か
第2章 自然の力を軽視したツケ
津波は「予想外だった」は通用しない
原発の危機はとっくに予測されていた
福島第一で発生した電源喪失事故
地震の揺れは「想定内」か
それは「外部電源喪失」から始まった
地震による配管破損の疑い
熱の正体
放射能放出の経路
第3章 次に原発震災が起きる場所
原発が海岸立地であるわけ
断層と原発
大飯原発
玄海原発
志賀原発
柏崎刈羽原発
誘発地震
連動地震
砂上の楼閣:浜岡原発
浜岡原発で予想される地震破壊
第4章 福島第一原発で起きたことの再検証
3月11日~15日
海水投入の是非
汚染水処理の問題
建屋爆発
放射能拡散予測を隠す
炉心損傷を食い止めることができたか
汚染の拡大は海に
耐震・対津波補強も急務
オールジャパンではなく世界へ救援要請を
第5章 電力不足キャンペーンのウソ
電力を浪費する原発
恣意的な「供給力」情報
系統連系
原発なしでも電気は不足しない
東電の需給
「計画停電」が行われた理由
すぐに立ち直った火力発電所
原子力は不安定
第6章 今後も続く、とてつもない危機
核廃棄物処理施設爆発事故の波紋
東海村の97年事故との類似性
東海村とマルクール
六ヶ所村とマルクール
地震と六ヶ所再処理工場
日本の原子力政策の象徴「もんじゅ」
2 これは事故を超えて犯罪だ……槌田敦
第7章 考え得る原発過酷事故の勢揃い
何が起こったか
事故は地震で始まった
東電が発表した「中間報告」のまやかし
原発過酷事故時の基本操作
1号機:地震で配管の破損か、津波以前に冷却失敗
1号機の配管破損と炉心崩壊の時期
東電と保安院による計算
津波によりECCS電源水浸し
欠陥品だった1号機の非常用復水器
1号機格納容器のベントで大量に放射能放出
1号機の水素爆発とその影響
1号機経過のまとめ
2号機:隔離時冷却系で乗り切った唯一の成功例
高圧注水系を使用せず、せっかくの努力も無駄に
逃し安全弁開放による放射能の大量放出
水素爆発どころか、格納容器の破裂もなかった
1、2号機の経過のまとめ:最大の過失は電源回復の遅れ
3号機:隔離時冷却系不調、高圧注水系の不使用で冷却失敗
ECCS/高圧注水系を使おうとしなかった東電
3号機でも格納容器は健全だった
3号機の経過のまとめ
水素爆発では説明不可能な3号機、4号機の爆発
3号機の使用済み燃料プールで起きたチェルノブイリ型の核爆発
中性子計測結果の改ざんの疑惑
4号機の原子炉の爆発、JCO型の核暴走と水蒸気爆発
検査工程表を出さない東電
4号機原子炉内の核暴走を裏付ける証拠
次々と変更される使用済み核燃料プールの集合体数
3号機の核爆発と4号機の核暴走の違い
事故の時系列と運命を左右した風向き
福島第一原発事故の原因は何か
核の問題ではウソはつけない
冷温停止状態という宣言
[コラム]マグニチュード9とは
第8章 福島原発事故による人体被害
日本における3度目の原子力災害
双葉病院、患者440人、避難死45人
福島原発事故で自殺者相次ぐ
衝撃的事実としての原爆症
暗いニュースをもうひとつ、耳のないウサギ
放射能汚染地図
原発事故の放射能を避けるには
ヨウ素、セシウムによる内部被曝が問題
被曝は10倍ごとに影響が違う
福島県住民の受けた被曝によるがん死者数の予想
被曝影響調査
放射線業務手当と放射線居住手当
[コラム]ベータ線による内部被曝
第9章 汚染日本で暮らすための汚染者負担の原則
毒物まいて「無主物」という東電
汚染者負担の原則PPP
被曝限度(許容量)とは我慢量
被曝限度は自分で決める
汚染地域での食料、水をどうするか
汚染した土地を回復する
有効な除染方法は熱湯の散布
アンモニア肥料も有効
セシウムを溶かして地下水にすることの問題点
ホットスポットなどの対策
[コラム]「エネルギー問題」という大ウソ
第10章 未必の故意による事故と業務上過失で拡大した被害
PPP、刑法、民法適用の条件
刑事事件1:未必の故意による傷害致死罪
東電は巨大原発事故が起こったときの被害の大きさを知っていた
未必の故意としての原発災害
立地条件の改悪と形ばかりの防波堤:歴代社長の罪
高圧注水系電源の津波対策を怠った:勝俣会長の罪
原子炉内の計測を7時間以上も不能にした:歴代社長の罪
水素逃し口を作らず、1号機の建屋を水素爆発にいたらせた:歴代社長の罪
1号機における非常用復水器の欠陥を放置:勝俣会長の罪
2~6号機における残留熱除去系から蒸気凝縮系を削除:勝俣会長の罪
刑事事件2:業務上過失による致死傷罪
吉田所長の過失が福島事故による災害を拡大した
民事事件としての福島原発事故
東電はなぜ犯罪に追い込まれたか
3 [討論]福島原発事故の疑問を解く……槌田敦・山崎久隆・原田裕史
地震と津波
4号機の原子炉
原子炉崩壊
3号機で起こったこと
使用済み燃料核プール
2号機で起こったこと
手間取った電源復旧
海水注入
ウェット・ベントのはずがドライ・ベントに
賠償のスキーム
結局、原発の意義は核兵器を持つため?
規制値はまだまだ高すぎる
書評掲載案内
■2012年6月21日付『日刊ゲンダイ』