書籍詳細:くすりの誕生

くすりの誕生 出血を止めるくすりと血栓を防ぐくすり

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,530円(本体価格 2,300円)
在庫なし
発刊年月
2011.09
ISBN
978-4-535-98360-1
判型
A5判
ページ数
208ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

世界を驚嘆させたジャパン・オリジナル・ドラッグはいかにして誕生したか、当事者が図解でそのプロセスを明快に解き明かす。

目次

はしがき



第1章 体外に出ると血液は固まる

1.血液と生命

2.第XII因子

3.血液の中の白い線維



第2章 止血のしくみを調べる

1.トロンビンというふしぎな酵素

2.血液の中の増幅装置

3.自然におこる止血の姿



第3章 フィブリンをとり除くしくみ

1.若い看護師さんが観察したこと

2.フィブリンが消えていくしくみ

3.プラスミンの役割

4.プラスミンの働きを強めるくすり



第4章 プラスミンの働きを止める物質

1.焼けあとから生まれた研究チーム

2.自然のアミノ酸を調べる

3.リシンというアミノ酸

4.リシンからイプシロンへ

5.くすりとしてのイプシロン



第5章 アムチャをつくる

1.もっと強いくすりを

2.イプシロンの「背骨」の性質

3.イプシロンの「背骨」を固くする

4.アムチャの誕生



第6章 アムチャのおいたち

1.双子のアムチャ

2.カメはなぜ頭を上げるか

3.プラスミンのはたらきをおさえるアムチャ

4.トランス型アムチャのかたち

5.抗プラスミン剤



第7章 フィブリノゲンのもつ暗号

1.暗号の手がかり

2.フィブリノゲン分子のなりたち

3.トロンビンの働き



第8章 トロンビンの働きを止める物質

1.鍵と鍵穴

2.TAMEと3匹の動物

3.双胴のカメ

4.三つ足構造

5.研究の彼方



第9章 アルガトロバンをつくる

1.くすりのチャンピオンをめざして

2.四つ子のアルガトロバン



第10章 アルガトロバンとトラネキサム酸の働き方

1.トロンビンの活性部位をおさえるアルガトロバン

2.「あかない鍵(にせものの鍵)」としてのアルガトロバン

3.トラネキサム酸の働き方

4.未来への芽



第11章 病気とくすり

1.梅毒のくすり606号

2.サルファ剤の登場

3.抗生物質の発見

3.カブトガニ試験

4.アスピリンふたたび

5.これからの発見のために



あとがき



Column

外傷時にはプラスミンが働いている

CRASH-2

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