書籍詳細:精神科臨床はどこへいく

シリーズ:こころの科学増刊

精神科臨床はどこへいく

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫僅少
発刊年月
2011.09
ISBN
978-4-535-90426-2
判型
B5判
ページ数
190ページ
Cコード
C9411
ジャンル

内容紹介

精神科医療の現状と課題について鋭く提言する。

臨床家、コメディカル、ユーザー、すべての精神科当事者たちへエールを送る。

目次

刊行に寄せて/井原 裕



座談会 PTSDの乱発~「こころのケア」のいかがわしさ~

飯森眞喜雄vs宮川香織vs井原 裕



第1部 薬をめぐる諸問題



なぜ精神科医は薬に頼るのか?/井原 裕

ポスト抗うつ薬の時代の治療/冨高辰一郎

なぜ抗うつ薬信者が増えるのか?/片田珠美

早期支援と処方における問題点/野村忠良

抗精神病薬・抗うつ薬開発の課題/島田豊彰



第2部 治療現場で起きていること



電気けいれん療法は必須の精神科治療である/上田 諭

認知症の脱病院医療/上野秀樹

嗜癖文化の克服/小林桜児

覚醒剤氾濫を許さない精神科医療およびその周辺機関の態勢/平井愼二

児童福祉施設で起きていること/田嶌誠一

診察室で見える若者像/姜 昌勲

医者のホンネ/春日武彦

脳病神話にもの申す/八木剛平



第3部 精神医学の将来像~支援、そして制度~



精神医学と人生相談/野村総一郎

医療につながらない人々/森川すいめい

自殺対策のこれまでとこれから/松本俊彦

子どもの自殺予防と自死遺児/山口和浩

うつ病と社会的ネットワーク/斉藤 環

不可知論の「カチ」/岡田幸之

私にとっての刑法第39条/竹内政治

保護者制度の問題点/池原毅和

精神科医として、そして統合失調症者の子どもとして/夏苅郁子

薬物依存と言われることと、薬物依存者と名のること/倉田めば

20万人精神医学難民、棄民政策への提言/滝沢武久

結婚も出産もあきらめない!/中田 幸

これからのピア・カウンセラー、ピア・スタッフに期待すること/黒川常治

精神科医のアイデンティティは何処へ?/宮川香織

【対談】精神医学とコミュニケーション 北山 修vs井原 裕