書籍詳細:上級マクロ経済学[原著第3版]

上級マクロ経済学[原著第3版]

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  • 紙の書籍
定価:税込 7,260円(本体価格 6,600円)
在庫あり
発刊年月
2010.03
ISBN
978-4-535-55493-1
判型
A5判
ページ数
792ページ
Cコード
C3033
ジャンル
難易度
テキスト:初級

内容紹介

理論と実証のバランスを重視し、最先端の理論で経済問題を解き明かす。マクロ経済学を本当に理解したい学部上級、大学院生必携の決定版テキスト。

目次

序論



第1章 ソロー成長モデル



1.1 経済成長に関する基本的事実

1.2 諸前提

1.3 モデルの動学

1.4 貯蓄率の変化がもたらす影響

1.5 量的なインプリケーション

1.6 ソロー・モデルと成長理論の中心課題

1.7 実証面での応用

1.8 環境と経済成長

演習問題



第2章 無限期間モデルと世代重複モデル



パートA ラムゼイ=キャス=クープマンズ・モデル



2.1 諸前提

2.2 家計と企業の行動

2.3 経済の動学

2.4 厚生

2.5 均斉成長経路

2.6 割引率低下の効果

2.7 政府支出(購入)の効果



パートB ダイヤモンド・モデル



2.8 諸前提

2.9 家計の行動

2.10 経済の動学

2.11 動学的非効率性の可能性

2.12 ダイヤモンド・モデルにおける政府

演習問題



第3章 新成長理論



パートA 研究開発モデル



3.1 枠組みと諸前提

3.2 資本のないモデル

3.3 一般的ケース

3.4 知識の性質とR&Dに対する資源配分の決定要因

3.5 知識蓄積型モデルにおける内生的貯蓄:一例

3.6 知識蓄積型モデルと成長理論の中心課題

3.7 実証面での応用:紀元前100万年以来の人口増加と技術変化



パートB 国家間所得格差



3.8 人的資本の導入によるソロー・モデルの拡張

3.9 実証面での応用:国家間所得格差の説明

3.10 社会的基礎資本

3.11 生産・防衛・略奪のモデル

3.12 成長率の格差

演習問題



第4章 リアル・ビジネス・サイクル理論(実物的景気循環理論)



4.1 序論:経済変動に関するいくつかの事実

4.2 変動に関する諸理論

4.3 リアル・ビジネス・サイクルの基本モデル

4.4 家計の行動

4.5 特殊ケースのモデル

4.6 一般の場合におけるモデルの解

4.7 インプリケーション

4.8 実証面での応用:産出量変動の持続性

4.9 実証面での応用:リアル・ビジネス・サイクル・モデルのカリブレーション

4.10 拡張と限界

演習問題



第5章 経済変動に関する伝統的なケインジアンの理論



5.1 総需要

5.2 開放経済

5.3 賃金と物価の硬直性に関するさまざまな仮定

5.4 産出量とインフレ率のトレードオフ

5.5 実証面での応用:貨幣と産出量

5.6 実証面への応用:実質賃金の循環的な動き

演習問題



第6章 名目値調整の不完全性に関するミクロ経済学的基礎



パートA ルーカスの不完全情報モデル



6.1 完全情報の場合

6.2 不完全情報の場合

6.3 モデルのインプリケーションとその限界



パートB ニュー・ケインジアン経済学



6.4 不完全競争と価格設定のモデル

6.5 小さな摩擦で十分なのか?

6.6 実質値の硬直性

6.7 協調の失敗モデルと実物的非ワルラス理論



パートC 動学的ニュー・ケインジアン・モデルと非同時的価格調整



6.8 動学的ニュー・ケインジアン・モデルの基礎

6.9 事前に決定された価格

6.10 固定価格

6.11 キャプリン=スプルバー・モデル

6.12 実証面での応用

6.13 マンキュー=レイス・モデル

演習問題



第7章 消費



7.1 不確実性が存在しない場合の消費:恒常所得仮説

7.2 不確実性のもとでの消費:消費のランダム・ウォーク仮説

7.3 実証面での応用:ランダム・ウォーク仮説に関する2つの検証

7.4 利子率と貯蓄

7.5 リスクを伴う資産と消費

7.6 恒常所得仮説を超えて

演習問題



第8章 投資



8.1 投資と資本の費用

8.2 調整費用を伴う投資のモデル

8.3 トービンのq

8.4 モデルの解析

8.5 インプリケーション

8.6 実証面での応用:qと投資

8.7 不確実性が及ぼす影響

8.8 屈折調整費用と固定的調整費用

8.9 金融市場の不完全性

8.10 実証面での応用:キャッシュ・フローと投資

演習問題



第9章 失業



9.1 序論:失業の理論

9.2 基本となる効率賃金モデル

9.3 より一般的なモデル

9.4 シャピロ=スティグリッツ・モデル

9.5 暗黙の契約

9.6 インサイダー・アウトサイダー・モデル

9.7 履歴効果(ヒステレシス)

9.8 サーチとマッチングのモデル

9.9 実証面での応用

演習問題



第10章 インフレーションと金融政策



10.1 インフレーション、貨幣成長、利子率

10.2 金融政策と利子率の期間構造

10.3 低インフレ金融政策の動学的非整合性

10.4 動学的非整合性問題への対応

10.5 政策は何をなしうるか

10.6 金利ルールと政策遂行

10.7 金利ルールの分析モデル

10.8 シニョレッジとインフレーション

10.9 インフレーションのコスト

演習問題



第11章 財政赤字と財政政策



11.1 政府の予算制約

11.2 リカードの中立性

11.3 実際におけるリカードの中立性

11.4 課税の平滑化

11.5 財政赤字の政治経済学理論

11.6 戦略的な債務の蓄積

11.7 安定化の遅れ

11.8 実証面での応用:先進国における政治と財政赤字

11.9 財政赤字のコスト

11.10 債務危機のモデル

演習問題