書籍詳細:アジアの国際秩序

アジアの国際秩序 脱冷戦の影響

の画像の画像
  • 鴨 武彦
  • 編集
  • 紙の書籍
定価:税込 2,420円(本体価格 2,200円)
在庫なし
発刊年月
1993.10
旧ISBN
4-535-06623-X
ISBN
978-4-535-06623-6
判型
四六判
ページ数
256ページ
Cコード
C3331
ジャンル

内容紹介

1990年代の世界は、世界政治経済の枠組みやダイナミズムを大きく変えようとしている。冷戦はなぜどのように終焉したのか。次の国際秩序はどのように再編されるのか。各分野の専門家が新鮮な感受性をもってこうした歴史の変革の複雑な歩みやこれからの方向、あり様を、分析・展開する。

目次

第1章 ヴェトナム戦争の「冷戦」崩壊へのインパクト
 1 「国際世論」を巻き込んだ戦争
 2 社会主義国間の連帯と相剋
 3 「民族解放」の限界

第2章 東アジアにおける冷戦とその終焉
 1 問題の所在
 2 東アジアにおける冷戦の形成とその性格
 3 東アジアにおける冷戦の変容
 4 東アジアにおける冷戦終焉への道程
 5 東アジアの新秩序構想とその障害

第3章 国際政治の変動と中国・アジア
 1 アジア世界の戦後処理と内戦の勃発
 2 「封じ込め」政策と「非対称性」紛争
 3 中華帝国原理と「中華民族主義」原理
 4 国民国家統合の挫折と毛沢東コミューン原理
 5 アジア世界非同盟中立への胎動とその挫折
 6 核の脅威と毛沢東国家の崩壊

第4章 冷戦の終焉と台湾海峡
 1 統合に向かう経済のベクトル
 2 収斂しない政治のベクトル

第5章 東アジアにおける冷戦と地域主義
 1 冷戦の開始と「地域統合」構想
 2 東アジア冷戦の進行と地域主義の軍事化
 3 「政治経済戦争」としての冷戦の変容とアジア地域経   済協力機構の再浮上
 4 ケネディ・ジョンソン政権とアジア地域主義の進展
 5 地域主義から単独主義へ