書籍詳細:アスベスト禍はなぜ広がったのか

アスベスト禍はなぜ広がったのか 日本の石綿産業の歴史と国の関与

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,592円(本体価格 2,400円)
在庫僅少
発刊年月
2009.06
ISBN
978-4-535-58487-7
判型
A5判
ページ数
248ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

世界と日本のアスベスト産業の歴史を調べ、さらにそれへの国の関与を明らかにし、健康被害の拡大がなぜ防げなかったのかを問う。

目次

最初のアスベスト産業史/宮本憲一



第1章 アスベスト使用の歴史



1.1 アスベストとは

1.2 既存製品へのアスベスト使用

1.3 世界のアスベスト鉱山

1.4 世界のアスベスト企業

1.5 世界のアスベスト業界団体

1.6 海外での技術開発、輸入、国産化の流れ



第2章 戦前におけるアスベスト産業の始まり



2.1 日本におけるアスベスト産業の形成

2.2 国家政策としてのアスベスト産業の推進

2.3 アスベスト産業の展開その(1):アスベスト製品

2.4 アスベスト産業の展開その(2):石綿セメント製品

2.5 アスベスト産業の展開その(3):ブレーキライニングの国産化と戦時体制

2.6 戦前におけるアスベスト産業の意義と有害性の知見



第3章 日本のアスベスト鉱山開発の歴史



3.1 戦前の鉱山の状況

3.2 戦時中の鉱山開発

3.3 採掘と選鉱

3.4 各鉱山の状況

3.5 朝鮮のアスベスト鉱山

3.6 戦後の鉱山



第4章 国家統制――戦中・戦後におけるアスベスト使用の管理



4.1 アスベストと軍需

4.2 日中戦争以降

4.3 戦後の動き



第5章 1960年代までのアスベスト使用――建築防火制度・吹付け石綿・石綿規格の歴史



5.1 日本のアスベスト産業:興隆の時代

5.2 アスベスト消費の全般的状況

5.3 各製品に関する状況

5.4 建築防火制度とアスベスト

5.5 吹付けアスベスト

5.6 石綿高圧セメント管

5.7 アスベストに関する規格の制定と関係者の関与

5.8 戦後から1960年代までの通産省の石綿製品工業・石綿セメント製品業界に対する関わり



第6章 商社とアスベスト



6.1 商社史概要

6.2 日本のアスベスト関連商社



第7章 アスベストによる健康被害の認識



7.1 アスベスト粉じんの特質とアスベスト関連疾患

7.2 有害性に関する知見の蓄積

7.3 発がん性に関する知見の広がり

7.4 関連する国際会議と三大企業の動き

7.5 日本における知見



第8章 国による規制とアスベスト産業の動向



8.1 1960年代までのアスベスト規制

8.2 発がん性に注目した規制の始まり

8.3 特化則による規制の不充分性

8.4 1970年代の業界不安定時代と規制に対するアスベスト業界の反応

8.5 行政に不作為の責任はあるか



第9章 アスベスト禍はなせ広がったのか?



9.1 有害性の認識は生かされたか

9.2 国・産業界の関与

9.3 アスベスト製品のコスト

9.4 情報操作と情報格差の利用

9.5 おわりに

書評掲載案内

■2009年6月22日付『毎日新聞』(14面)

■2009年7月22日付『沖縄タイムス』(19面)

■2009年7月26日付『静岡新聞』(27面)

■2009年8月28日付『信濃毎日新聞』(19面)

■2009年9月18日号 『週刊金曜日』