書籍詳細:置き去り社会の孤独

置き去り社会の孤独

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫なし
発刊年月
2008.07
ISBN
978-4-535-58540-9
判型
四六判
ページ数
248ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

ワーキングプア、ニート、フリーターなどと呼ばれる若者の不安定就労群。単に職をあてがうだけでない、多元的な取り組みを提言。

目次

第1章 〈つながり〉を欠いた人びと

縁切り宣言
だれも守ってくれない
10年間、住所不定
病院に行けない
仕事も住まいも
相談できる友だちがいない
現代の貧困

第2章 何が〈置き去り〉を生むのか

崩壊した安定雇用
親という砦
政府は何をして、何をしてこなかったのか
教育現場の課題

第3章 欧州の取り組み――排除から包摂へ

「社会的排除」というとらえ方
ニートの発祥地[イギリス]
若者は社会の資源[スウェーデン]
フリーター天国[オランダ]
若年向けの法定雇用率[ベルギー]
連帯保証人[フランス]
貧困との戦い[アメリカ]

第4章 〈置き去り〉のない国へ10の提言

提言1 国は相続税の課税強化や消費税などから、最低1兆円かける覚悟を
提言2 貧困の「広がり」と「深さ」を浮き彫りにする指標づくりを
提言3 対策の理念は、「仕事と〈生命〉の調和を図れる社会の実現」
提言4 「まともな」生活がおくれるよう、国は基礎的な賃金を保障せよ
提言5 正社員との間の、不合理な賃金・社会保険の「格差」を是正せよ
提言6 労働時間の上限規制の導入。過労死を出した企業名を公表し、持続可能な働き方の基盤づくりを
提言7 生活保護と就労支援の空白を埋める、「自立支援制度」の創設を
提言8 社会保障番号の導入を検討し、支援対象者を「発見」、「誘導」していくシステムを整備せよ
提言9 日雇いの仕事は合理的な理由がある場合を除いて原則禁止。住民税を活用してNPOを支援するなどし、まともな雇用の受け皿づくりを
提言10 シチズンシップ教育を通じて、働く者が市民としての権利と義務を学び、泣き寝入りしないような環境づくりを