書籍詳細:国際人権と刑事拘禁

国際人権と刑事拘禁

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  • 紙の書籍
定価:税込 8,250円(本体価格 7,500円)
在庫なし
発刊年月
1996.02
旧ISBN
4-535-51049-0
ISBN
978-4-535-51049-4
判型
A5判
ページ数
368ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

わが国の刑事被拘禁者をめぐる人権状況は国際的な基準から見て多くの点で問題を抱えている。本書は、刑事拘禁制度に関する具体的問題を抽出し、国際人権法に合致した人権保障のあり方を提示する。

目次

第1部 国際人権法の基本原則
 第1章 国際人権法の意義
  第1節 本書の目的及び検討の方法
  第2節 国際人権法の意義
  第3節 国内的履行確保
  第4節 まとめ
 第2章 国際人権法の法源
  第1節 法源の意義
  第2節 法源の種類
 第3章 人権条約の解釈原理
  第1節 自由権規約の解釈権の所在
  第2節 自由権規約の解釈原理
  第3節 人権条約の解釈方法
  第4節 まとめ
第2部 被疑者・被告人の権利
 第4章 代用監獄と被疑者の保釈
  第1節 問題の所在
  第2節 代用監獄
  第3節 人権関係諸条約及び決議
  第4節 代用監獄の運用上の問題
  第5節 起訴前保釈の権利
  第6節 勧告の意義の再確認
 第5章 実効的弁護を受ける権利1
  第1節 問題の所在
  第2節 自由権規約
  第3節 地域的人権条約
  第4節 国際機関の決議等
  第5節 まとめ
 第6章 実効的弁護を受ける権利2
  第1節 問題の所在
  第2節 国際人権文書の関連規定とその解釈
  第3節 ヨーロッパ人権条約
  第4節 米州人権条約
  第5節 国連諸決議など
  第6節 まとめ
第3部 受刑者の権利
 第7章 自由権規約と受刑者の権利
  第1節 問題の所在
  第2節 関連法の規定
  第3節 自由権規約と受刑者の権利
  第4節 受刑者の裁判を受ける権利と弁護士との面会
  第5節 まとめ
 第8章 ヨーロッパ人権条約と受刑者の権利
  第1節 はじめに
  第2節 イギリス法と受刑者の諸権利
  第3節 実体規定の解釈・適用
  第4節 おわりに
第4部 死刑廃止と国際人権法
 第9章 国際人権法と死刑囚の権利
  第1節 はじめに
  第2節 死刑と生命権条項
  第3節 解釈・適用上の問題点
  第4節 死刑廃止条約の意義
  第5節 若干の問題点
  第6節 おわりに
 第10章 国際人権法と犯罪人引渡
  第1節 問題の所在
  第2節 ヨーロッパ人権条約の判例
  第3節 自由権規約の解釈
  第4節 犯罪人引渡に関するモデル条約
  第5節 国際人権法判例の示唆
  第6節 むすびに
 結語