書籍詳細:消費者行動の実証分析

消費者行動の実証分析

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,940円(本体価格 5,400円)
在庫なし
発刊年月
2007.11
ISBN
978-4-535-55481-8
判型
A5判
ページ数
312ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

著者の消費者行動分析の集大成。戦後日本経済が経験した諸局面を経済理論に基づき実証分析し、さらに経済統計の特性分析、諸外国の消費者行動分析に及ぶ。

目次

序 章 本書の目的と構成

1.はじめに
2.本書の目的
3.本書の構成

第1章 消費者行動の基礎理論

1.消費者行動の基礎概念
2.効用最大化
3.需要関数
4.消費者行動における双対理論
5.AIDシステム費用関数からマーシャル型需要関数の導出
6.実証分析、実験計画
7.分析用具としての効用最大化原理
8.実験経済学、期待効用、ゲーム理論

第2章 実証分析に使われた無差別曲線

1.2次形式効用関数
2.LES型効用関数
3.Addi-log型効用関数
4.Trans-log型効用関数
5.AIDシステム
6.無差別曲線群、費用曲線

第3章 高度経済成長期における日本の家計の消費パターン変化:耐久消費財が果たした役割

1.イントロダクション
2.生活水準の向上
3.消費パターンの変化
4.高度成長期において耐久消費財の果たした役割
5.貯蓄投資バランスと家計貯蓄率
6.結論

第4章 選好の時系列変位を考慮した需要システムにおける同次性と対称性のテスト

1.イントロダクション
2.理論モデル
3.データと実証分析の結果
4.結論

第5章 流動性制約:横断面データを使った日本の家計の住宅購入行動に関する実証分析

1.イントロダクション
2.データによるファインディング
3.実証分析
4.おわりに

第6章 日本の物価はやっぱり高い

1.イントロダクション
2.理論モデル―AIDシステム
3.データ
4.推定
5.シミュレーション
6.結論

第7章 効用水準一定の物価指数とその近似としての統計的物価指数:日本のデータによる実証分析

1.イントロダクション
2.AIDシステム
3.SNAデータに基いた「効用水準一定の物価指数」、「ラスパイレス物価指数」、「トルンクビスト物価指数」
4.「公表されたCPI」と「効用水準一定の物価指数」の比較
5.結論

第8章 バブル以前、以後における家計の消費・貯蓄行動の変化:『全国消費実態調査』による実証分析

1.イントロダクション
2.バブル期
3.1984年、1989年、1994年の『全国消費実態調査』による家計消費支出の分析
4.誰が高額な耐久消費財やサービスを購入したのだろうか:家計消費と小売統計のギャップ
5.バブル前後の消費パターンに関する住宅ローンの効果
6.1984年、1989年、1994年、1999年の『全国消費実態調査』の個票を使った消費・貯蓄関数の推定
7.結論

第9章 「失われた十年」における日本の家計資産・負債の変化:NSFIEミクロ・データによる実証分析

1.イントロダクション
2.バブル前後におけるデータ・ファインディング
3.1984年、1989年、1994年、1999年の4時点クロスセクション・データを統一的に説明するための理論構築への手がかりを探して
4.結論にかえて

第10章 家計部門におけるミクロ統計とマクロ統計の間の整合性

1.イントロダクション
2.ミクロ統計の集計方法
3.推定結果
4.結果

第11章 誤記入仮説のテスト:ミクロ統計がマクロ統計と比較して過少推定される理由を説明するモデル

1.イントロダクション
2.ρ-トービット・モデルとダブル・ハードル・モデル
3.データと推定結果
4.結論

第12章 規制緩和によるニュージーランド消費者の生活水準の変化

1.イントロダクション
2.推定に使われたデータと計量モデル
3.「改革」の時期における所得階級別に分類された消費者生活水準の変化
4.結論

第13章 ミクロ統計とマクロ統計のギャップ:合衆国『家計調査(Consumer Expenditure Survey)』のミクロ・データを使った誤記入モデルの推定

1.イントロダクション
2.推定と比較に使われたデータ
3.モデル
4.推定結果
5.結果の評価
6.過少推定の確率と誤記入確率
7.結論

終 章 本書のまとめ:経済理論、実証分析、経済政策