書籍詳細:社会のなかの刑事司法と犯罪者

社会のなかの刑事司法と犯罪者

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  • 紙の書籍
定価:税込 9,504円(本体価格 8,800円)
在庫なし
発刊年月
2007.09
ISBN
978-4-535-51430-0
判型
A5判
ページ数
640ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

第一級の刑事法学者・犯罪学者・実務家を結集して新自由主義・市場化社会のなかの刑事司法の貧困を考察し将来像を鋭く提示する。

目次

序論:犯罪の社会構築主義的理解、刑事人民主義思想、現代版国家鎮護/西村春夫

第1部 犯罪および犯罪者をどう捉えるか

実証主義の立場からみた犯罪と犯罪者/谷岡一郎

リスク社会論の立場からみた犯罪と犯罪者――犯罪性、リスク社会、統治性、複雑性/竹村典良

第2部 全刑事司法システムのあり方

全刑事司法システムの現代的構想――リスク社会の犯罪統制の究極像 それをこえて/西村春夫

刑事司法システムの機能と評価/辰野文理

人々の意識と犯罪化・重罰化/横山 実

司法制度改革と刑事司法――「書かれた改革(written reform)」と「書かれなかった改革(hidden reform)」/四宮 啓

修復的司法のパラダイム――コミュニティ概念を中心に/高橋則夫

応報か行動コントロールか――刑罰動機をめぐって/松村良之

企業の逸脱に対するコントロール/加藤直隆

被害者に対する刑事手続上の配慮/吉田敏雄

司法システム内外の非手続的被害者支援――民間機関による活動を中心として/冨田信穗

刑事司法システムと犯罪臨床――精神障害のある対象者への取組み/生島 浩

第3部 警察とは何か

警察組織の分析/坂元洋太郎

警察の立件裁量の問題性――微罪処分を中心として/荒川雅行

代用監獄・自白・供述調書――この日本的なもの/五十嵐二葉

これからの地域社会における警察の役割――少年非行の防止を中心に/小林寿一

第4部 検察と弁護

日本の検察組織/David T. Johnson

起訴独占・裁量権・独立性/小田中聰樹

起訴猶予/岡田悦典

求刑/福井 厚

刑事弁護の実態とそのあるべき姿/荒木伸怡

第5部 裁判の機能

裁判所組織と刑事司法――キャリア研究とその限界を軸に/馬場健一

刑事裁判における犯行動機の構築/土井隆義

刑事責任――自由意志論と刑罰論の視点からのアプローチ/増田 豊

情状鑑定/上野正雄

量刑/城下裕二

「裁判員の参加する裁判」と上訴/光藤景皎

罰金刑と自由刑/守屋克彦

第6部 施設内処遇の課題

社会のなかの刑務所と刑務所社会のなかの人々/浜井浩一

受刑者処遇の新動向――「処遇分離」を中心として/菊田幸一

特定受刑者の処遇――高齢・外国人・女子・少年・薬物・暴力団・性犯罪受刑者を中心に/安部哲夫

受刑者の権利保障/土井政和

刑務作業/王 雲海

刑務所の開放化/藤本哲也

仮釈放と社会復帰/松本 勝

第7部 社会内処遇の展望

社会内処遇の受容と拒否/菊田幸一

社会内処遇と保護司制度/安形静男

保護観察の展開/北澤信次

エピローグ:ポピュリズム刑事政策の到来と批判的立場への課題/宮澤節生

●コラム

被害者支援/西村春夫

日本司法支援センター/宮澤節生

日本的裁量行刑を排す/菊田幸一

出所者の住所の開示/北澤信次

書評掲載案内

■『季刊刑事弁護』No.56 (Winter 2008) P181