書籍詳細:子どもの面接ガイドブック

子どもの面接ガイドブック 虐待を聞く技術

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  • ウェンディ・ボーグほか
  • 藤川 洋子
  • 小澤 真嗣
  • 紙の書籍
定価:税込 2,052円(本体価格 1,900円)
在庫僅少
発刊年月
2003.10
旧ISBN
4-535-56203-2
ISBN
978-4-535-56203-5
判型
A5判
ページ数
184ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

虐待事件が持ちこまれ、被害者である子どもへの面接を行い、証言をきちんと取るにはどうすればよいのか……。虐待先進国アメリカで「裁判の証拠にするための面接」の技法をくわしく解説した司法面接ガイドブックの決定版。

目次

訳者まえがき

第1章 面接場面の設定

 1 子どもには分からないことだらけ

 2 子どもの理解力を知る

 3 面接場面で心がけること

 4 養育者の協力を得ながら面接者の役割を子どもに理解させる

 5 複眼的アプローチを心がける

 6 子どもとラポ-ルを築く

 7 開かれた質問を使う

 8 子どもは面接者を何者だと思っているか

 9 何が期待されているかを子どもに伝える

 10 場面をコントロールできるという感覚を子どもに持たせる

 11 観察者がいること・録画することの同意をとる

 12 子どもの発達状況の測定

 13 子どもの役割を明らかにする

 14 面接場面を設定できないときもある

  コツ

第2章 適切な質問

 1 記憶を喚起させる質問

 2 開かれた質問や漠然とした質問をどう適切に使うか

 3 子どもの答えをゆっくり待つ

 4 焦点化された質問は子どもの注意を特定の話題に向ける

 5 多肢選択式の質問は回答の幅を限定する

 6 特定した質問は子どもに手がかりを与える

 7 行為と行為者を含む指示的な質問

 8 誘導的質問や強制は避ける

 9 質問の分類について専門家の意見は分かれている

 10 通常の質問と誘導的質問との区別

 11 質問の流れ

 12 学齢期前の子どもとの面接

 13 質問は柔軟に使う

  コツ

  注意事項

第3章 言葉の使い方

 1 年齢ごとのガイドラインは絶対的ではない

 2 簡単な単語と短い文を使うと理解しやすい

 3 余計な言葉を入れない

 4 受動態は子どもが混乱させる

 5 単語の意味をどの程度理解しているのかを知る

 6 何について質問しているのかを子どもが分かるようにする

 7 「なぜ」という質問は避ける

 8 誤解を引き起こしやすい単語がある

 9 文化の差に注意する

 10 10歳以下の子どもは数量詞や相互関係を正確にはつかんでいない

 11 子どもは理解できていない言葉も使う

 12 子どもが誤解しているかもしれない

 13 代名詞より固有名詞を使う

 14 具体例を使って表現させる

 15 子どもは複数の記憶をうまく処理できない

 16 子どもが「わからない」と答えた場合

 17 子どもの答えは面接者の影響を強く受ける

 18 就学前の子どもが苦手な言葉

 19 自発的に語らせることが大切

第4章 質問の繰り返し

 1 質問の繰り返しは子どもが質問を聞いていなかったときだけ

 2 限られた選択肢による質問を繰り返すと不正確な答えが増える

 3 就学前の子どもは質問の繰り返しによって受ける影響が大きい

 4 開かれた質問を繰り返すと憶測による答えが増える

 5 質問の理解があいまいなときは質問を言い換えてみる

 6 質問の繰り返しは最後の手段

  コツ

第5章 アナトミカル・ドールなどの道具の使用

 1 面接に役立つ道具はたくさんある

 2 おもちゃ以外の普通の道具をうまく使う

 3 人の絵を描くこと

 4 アナトミカル・ドローイングはとても有効な道具である

 5 人形や絵は子どもの面接に役立つ

 6 道具の使用に関する研究

 7 人形と絵は5歳から7歳の子どもには特に有効

 8 4歳以下の子どもに対して道具を用いる時の注意

 9 アナトミカル・ドールが性的な空想を促すわけではない

 10 道具の使用についてさらなる研究が必要である

 11 人形を使って子どもの行動を解釈する

  コツ

  注意事項

第6章 面接の終結

 1 次のような場合に面接を終える

 2 面接の終わりに入れなければならない事項

 3 面接の終わりに加えてもよい事項

  コツ

  注意事項

第7章 面接記録の作成

 1 面接者の質問と子どもの答えを記録する

 2 非言語的行動を記載する

 3 逐語録は面接者の信頼を支える

 4 逐語録作成により法廷への出頭回数や面接の繰り返しが少なくなる

 5 記録にはビデオ録画、テープ録音、メモ筆記など複数の方法がある

  コツ

  注意事項

第8章 記憶と被暗示性

 1 記憶と被暗示性

 2 記憶の獲得

 3 記憶の保持

 4 記憶は言語的・非言語的に獲得され保持されている

 5 記憶の検索=なぜ記憶を引き出す手がかりが必要なのか

 6 認知と想起

 7 質問はすべて記憶を引き出すための契機となる

 8 繰り返された出来事は想起されやすい

 9 記憶の申告はたいてい不完全なものである

 10 被暗示性には個人差が見られる

 11 子どもは大人より早く忘れるので暗示による影響も受けやすい

 12 子どもの申告は言語能力に強く影響される

 13 実際の出来事と夢に見たことの区別ができないことがある

 14 面接状況が子どもの申告に影響を及ぼす

 15 被暗示性に関する3つの問い

 16 1回の誘導的質問だけで誤った申告を引き出す危険性は低い

 17 面接者の先入観は子どもの申告を誤らせることがある

 18 両親から指図されたり誤った方向づけがなされているとき

 19 面接者の先入観が及ぼす影響は子どもによって差がある

 20 大人の先入観や指図の影響を見つけだすための質問

第9章 子どもの申告のなかの誤り

 1 事実に反する申告はほとんどない

 2 事実に反する申告をする原因

 3 嘘をつくことと子どもの発達との関係

 4 一貫性がなくても事実に反する申告をしているとは限らない

 5 一貫性のなさをどう扱うか

 6 嘘の申告をする能力と動機を明らかにする

  注意事項

第10章 虐待を打ち明けない子ども

 1 虐待の事実を明かさない子どもはどのくらいいるか

 2 虐待を打ち明けない理由

 3 子どもが自発的に話し出すようにもっていく

 4 ペットをどのように育てているかを話し合う

 5 虐待を明かさないことが問題となる場合

 6 使ってはいけない方法

 7 虐待を打ち明けない場合にどのような言葉をかけるか

 8 アナトミカル・ドールと虐待を打ち明けない子ども

 9 虐待の申告を撤回する子ども

第11章 特別な配慮が必要な子ども

 1 特別な配慮とは

 2 特別な配慮の範囲

 3 障害に合った工夫が重要である

 4 どの程度子どもの障害に合わせるかを決める

 5 障害に対応した面接をする

 6 面接前に関係者と連絡をとる

 7 周辺的な情報を収集する際の注意

 8 面接時の注意

 9 記録の作成

 10 養育者との関係

 11 ADHDの子どもを扱うときの留意点

 12 通訳を使うときの留意点

 13コミュニケーションのための補助道具

 14 コミュニケーションのための介助

第12章 親権や面接交渉との関係

 1 多くの離婚では親権や面接交渉の争いは起こらない

 2 係争中でさえ誤って性的虐待が主張されることはまれである

 3 係争中に性的虐待に性的虐待の主張が起こるのはなぜか

 4 背景情報を集める際の注意

 5 虐待したと疑われている人との面接

 6 子どもの面接における注意

 7 複数回の面接が必要な場合もある

 8 多方面の専門家チームによる判定が必要な場合がある

 9 意見書の作成は慎重に

解説 アメリカにおける司法面接の実際

 1 司法面接の構造

 2 面接が始まるまで

 3 面接の実際

 4 報告書の作成

訳者あとがき