書籍詳細:刑事再審と証拠構造論の展開

刑事再審と証拠構造論の展開

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,400円(本体価格 5,000円)
在庫僅少
発刊年月
2003.05
旧ISBN
4-535-51377-5
ISBN
978-4-535-51377-8
判型
A5判
ページ数
260ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

日本における再審手続については、1975年の「白鳥決定」後、一時期「再審の扉」が開かれたが、近年の再審請求事件の多くは、開始決定に至るまで再び厳しい状況にある。主に証拠構造論を中心に現在の再審裁判について、批判的に検討する。

目次

第一章 刑事再審の問題状況
 第一節 刑事再審の状況と総合評価
  一 はじめに
  二 明白性の判断方法(その一)――総合評価
  三 明白性の判断方法(その二)――証拠構造
  四 おわりに
 第二節 再審請求事件の問題状況
  一 再審の現状
  二 福岡覚せい剤事件・再審開始決定の意義
  三 最高裁係属三事件の展望
 第三節 逆流の論理と救済の論理
  一 棄却決定の論理と思想
  二 白鳥・財田川決定の意義と精神
  三 逆流の論理と救済の論理
  四 再審への展望

第二章 再審請求棄却決定の論理と問題点
 第一節 再審請求棄却決定の論理
  一 はじめに
  二 明白性の判断方法
  三 「疑わしきは被告人の利益に」の原則の無視
  四 今後の展望
 第二節 山本老事件・再審請求棄却決定批判
  一 再審請求の経緯
  二 確定判決の証拠構造
  三 棄却決定の問題点
  四 今後の展望
 第三節 日産サニー事件・即時抗告審決定批判
  一 白鳥決定の二〇年と日産サニー事件
  二 事件の経緯
  三 明白性判断の問題点
  四 最高裁に問われるもの

第三章 刑事再審と証拠構造論
 第一節 証拠構造論の展開過程
  一 問題の所在――再審の現状
  二 証拠構造論の登場
  三 白鳥・財田川決定と証拠構造論
  四 証拠構造論の理論的展開
  五 証拠構造論の到達点と棄却決定
 第二節 最高裁・名張決定と証拠構造論
  一 問題の所在
  二 名張決定の問題点
  三 中谷解説の問題点
  四 証拠構造論の展望
 第三節 総合評価と証拠構造論
  一 問題の所在
  二 最高裁二決定(名張・尾田決定)と総合評価
  三 総合評価と証拠構造論

第四章 事実認定と証拠構造論の展開
 第一節 事実認定論の課題
  一 無罪事例と事実認定
  二 事実認定の問題状況
 第二節 事実認定と証拠構造論
  一 問題の所在
  二 証拠構造論の意義と理論的基礎
  三 証拠構造論の展開
  四 証拠構造論の「事実」観