書籍詳細:ころんで学ぶ心理療法

ころんで学ぶ心理療法 初心者のための逆転移入門

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,052円(本体価格 1,900円)
在庫あり
発刊年月
2003.05
旧ISBN
4-535-56183-4
ISBN
978-4-535-56183-0
判型
四六判
ページ数
264ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

クライアントに腹が立って仕方がない。クライアントが来なくなって治療が中断してしまった――初心者がおちいりがちな失敗とその克服法を、著者自身の失敗事例を通して明らかにする。かたやぶりな心理療法入門。

目次

まえがき
第1章 出だしからころんだ、はじめての面接
 最初の試練
 治療者に指示を求め、不満をぶつける女子高校生
 ころんだ経験から学ぶには
 二四人のベテラン治療者のコメント
 ベテランの知恵とは
 治療者の怒りと無力感について
 新たな疑問
第2章 つまずいた石の正体は 逆転移とはなにか?
 逆転移は「毒」か? 「薬」か?
 「毒」になる逆転移を発見したフロイト
 逆転移を「薬」に変えた後継者たち
 そのままで「薬」になる逆転移──いわゆる共感
 一工夫して「薬」になる逆転移──無意識のコミュニケーション
 第三者に左右される逆転移
 もう一度、ショック体験をながめてみると
 逆転移は「毒」にも「薬」にもなる
第3章 逆転移の傾向と対策 ベテラン治療者を対象にしたインタビュー調査から
 ベテランはいかにしてつまずきの石を乗り越えたのか?
 インタビューの実際
 失敗例と成功例の違いは何か?
 四つのキー・ポイントは面接の羅針盤である
 失敗例の応答パターンと成功例の応答パターン
 成功例の特徴はバランスのよさ
 自分の心のなかで何が起っているのかに気づく
第4章 面接に慣れたと思ったら 「よい子」のクライエントという落とし穴
 慣れた頃にはまった落とし穴
 理想的なクライエントがやって来た──自分に自信がもてない女子高校生
 終結してから気づいた落とし穴
 第二のショック体験
 「よい子」のクライエントとハネムーン
 順調なときほど用心を
第5章 境界例の治療と逆転移
 境界例治療の入り口
 体験の歴史性のなさ
 病的な投影同一化
 もう一つの心のからくり──分裂
 治療歴のあるクライエント
 「病」を憎んで「人」を憎まず
第6章 逆転移を生かしてみよう 自己開示技法の実際
 逆転移分析をマスターしたら
 逆転移分析のプロセスをありのままに伝えること
 自己開示の効用あれこれ
 治療者の自己開示によってクライエントは新しい対人関係を学ぶ
 重症のクライエント向けの自己開示
 援助欲求の自己開示は、クライエントの病的な認知を修正する
 分裂病(統合失調症)と自己開示
 パートナーシップを作る自己開示
 自己開示は薬味である──まとめにかえて
第7章 面接室を取り巻く環境と逆転移
 面接室は完全な非日常的空間か?
 新人治療者の心細さ
 担当している事例全体を見渡すこと
 治療者の悩みとクライエントの悩みが重なるとき
 治療者の病気
 面接室という舞台で治療者を演じきるには
第8章 初心者のための覚え書き
 五感を使って面接を振り返ること
 論文を書くこと
 「心の成長」のイメージを明確にしておくこと
 心理療法家を選んだ動機を自覚しておくこと
 決して一人で臨床をしないこと――信頼できる仲間と師との出会い
あとがき