書籍詳細:変革期の国際金融システム

明治大学社会科学研究所叢書 変革期の国際金融システム 金融グローバル化の影響と政策対応

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  • 紙の書籍
定価:税込 5,060円(本体価格 4,600円)
在庫なし
発刊年月
2003.03
旧ISBN
4-535-55324-6
ISBN
978-4-535-55324-8
判型
A5判
ページ数
276ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

金融グローバル化の進展と国際資本移動がもたらす深刻な弊害、現行の国際金融システムの制度的な限界を明らかにし(第1部)、変貌してゆく国際金融システムをいかに改革、再構築してゆくべきかを考察してゆく(第2部)。

目次

第I部 新興市場諸国危機と国際金融システム
第1章 アジア通貨・金融危機:原因と教訓
1 はじめに
2 危機の経緯
3 危機の特徴
4 危機の原因
5 危機への処方箋
6 モラル・ハザード問題
7 危機からの教訓
第2章 新興市場諸国の為替相場制度の選択肢
1 はじめに
2 発展途上国における為替相場制度の変遷
3 為替相場制度変遷の背景
4 新興市場諸国の選択しうる為替相場制度の特徴と問題点
5 結論
第3章 国際資本移動規制の是非
1 はじめに
2 途上国への資本移動の増加とその背景
3 国際的資本移動のベネフィットとコスト
4 国際資本移動規制に対する考え方の変遷
5 国際資本移動規制の概要と効果・問題点
6 結論
第4章 発展途上国の国際資本取引自由化の順序
1 はじめに
2 国際資本取引自由化の順序についての議論
3 東アジア諸国の国際資本取引自由化の経験
4 結論
第5章 国際金融システム安定に向けたIMF改革の動き
1 はじめに
2 IMF改革の主要な動き
3 評価と課題
第II部 国際金融市場の新たな潮流と国際金融システム
第6章 最近の国際金融市場の構造変化
1 はじめに
2 国際証券市場
3 国際銀行市場
4 インターバンク市場とデリバティブズ市場
5 銀行の国籍別にみた国際銀行活動状況
6 新興市場諸国を巡る資金フロー
7 ユーロ導入の影響
8 結びに代えて
第7章 金融規制・監督における国際協調
1 はじめに
2 バーゼル・コンコルダットと「最低基準」
3 バーゼル・アコード
4 「実効的な銀行監督のためのコアとなる諸原則(バーゼル・コア・プリンシプル)」
5 金融コングロマリットに対する規制・監督
6 レバレッジの高い金融機関に対する規制
7 オフショア金融センターに対する規制
8 結び
第8章 欧州単一通貨ユーロと国際通貨体制
1 はじめに
2 国際通貨の機能・要件と国際通貨としてのユーロ
3 国際通貨としてのユーロの現状
4 国際通貨としてのユーロの中長期的な可能性
5 ユーロ導入が国際通貨体制に与える影響
参考文献
索引