書籍詳細:中国社会と腐敗

腐敗者を死刑にしても… 中国社会と腐敗 「腐敗」との向きあい方

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫なし
発刊年月
2003.03
旧ISBN
4-535-51379-1
ISBN
978-4-535-51379-2
判型
四六判
ページ数
176ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

中国では「腐敗」(賄賂・汚職)に厳しく、年間2万人以上が有罪判決を受け、処刑される高官も多い。しかしいくら厳罰化しても腐敗は減らない。中国社会をよく分析すると過剰反応は禁物だ。なぜか・どうするかを説く。

目次

序 章 制裁の厳罰化と腐敗の激増という悪循環
1 法網灰灰
2 道高一尺、魔高一丈
第1章 権力社会
1 企業経営の教訓
2 「権力社会」としての中国
3 「権力社会」と腐敗
第2章 人格的官僚制
1 買官売官
2 中国官僚制の特質
3 中国官僚制と腐敗
第3章 「大公無私」から「有公有私」への社会変革
1 「改革開放」を境に
2 「改革開放」以前
3 「改革開放」以降
第4章 官の多さと公式収入の貧しさ
1 やむを得ない手段としての賄賂
2 公務員の収入の低さ
3 「高い薪水をもって廉潔を養う」
第5章 旧き役得か、新しき腐敗ビジネスか
1 腐敗の類型
2 古典型腐敗
3 権力社会的古典型腐敗
4 権力社会的社会主義型腐敗
5 権力社会的資本主義型腐敗
6 現代的混合型腐敗
第6章 潤滑油か、絶対悪か
1 腐敗とは何か
2 中国での腐敗へのアプローチ
3 民衆にとっての腐敗
第7章 腐敗対策のジレンマ
1 腐敗対策の高度な政治性
2 「二刃の剣」としての腐敗対策
第8章 訴追者の苦しい立場
1 腐敗責任の種類
2 検察の不人気
3 検察の苦悩
4 検察のあり方
終 章 中国は腐敗を克服できるか
1 失敗する場合
2 失敗しない場合
3 これまでの腐敗対策の特徴
4 望ましい腐敗対策
参考文献
あとがき