書籍詳細:医療マーケティング

情報化時代の医療関係者にはマーケティング思考が求められている 医療マーケティング

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫なし
発刊年月
2003.02
旧ISBN
4-535-98212-0
ISBN
978-4-535-98212-3
判型
四六判
ページ数
256ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

昨今の医療に対する不信は強まるばかりである。この不信をぬぐうためにはマーケティング思考が役に立つ。すべての医療スタッフに必要なマーケティング思考を、臨床医でもありMBAの資格を持つ筆者がやさしく解説。

目次

第1章 日本での医者選び
情報がなければ選べない
幸子さんの場合
山田さんの場合
消費者と医療機関のすれちがい
医療サービス消費者が求めるもの
第2章 情報化社会の医者選び
マンハッタンにて
米国の消費者はどのように情報を集めるか
消費者は情報で武装する
医療デジタルデバイドとジャンク情報
ロンドンにて
医師ランキングの読み方
医療機関ランキングの読み方
第3章 マーケティングとは何か
マーケティングは誤解されている
発展してきたマーケティングの定義
マーケティングのはじまりはGM
変化した消費者のニーズ
マーケティングの近年の傾向は
公共性とマーケティング
注目されるソーシャルマーケティング
医療とむすびつくマーケティング
ブランド戦略が重要になった
第4章 医療にマーケティングがなぜ必要なのか
医療は産業か
医療はサービスか
医療サービスは特殊ではない
信頼財ではなくなりつつある医療
マーケティング思考の重要性
消費者のニーズをどう解釈するか
医療も利用コストがかかる
医療の価格をどう考えるか
第5章 現代の医療がかかえる問題点
拡大から縮小へ
なぜ満足度が低いのか
市場主義で破綻する米国の医療
米国の病院は今
国家による医療管理が失敗した英国
プライバタイゼーションの流れ
市場主義か官僚統制か
医療制度のプレーヤーたち
引き上げられた本人負担
第6章 米国での医療マーケティング
米国の消費者はこう考える
医療マーケティングに対する日米の考え方のちがい
なぜ米国ではテレビで処方薬の広告がなされているのか
マネジドケアがもたらした確執
医療機関もテレビ広告
製薬会社の広告戦略
伸びるDTC広告
情報誌やサイトで医師に広告
情報インフラが充実
コンテンツが鍵を握るE-ヘルス
医療サービスの提供と内容
市場で決まる医療の価格
市場か安定供給か
第7章 日本の医療にもマーケティング思考を
マーケティングは顧客志向
サービスマーケティングの考え方
日本の医療の何が問題か
医療で重要なのは信頼
処罰が軽い日本の医師免許制度
マーケティングは市場と組織のミックス
マーケティングは交渉機能になるか
解禁された医療機関の広告
医療広告はどうあるべきか
日本の消費者は価格以外のシグナルに従う
医療機関のブランド形成が重要
第8章 マーケティング戦略で医療改革を乗り切る
医療改革に対応するマーケティング戦略とは
マーケティング戦略をどのように策定するか
医療関係者のだれにマーケティング思考が必要か
医療における「真実の瞬間」
三分間の幸せを求めて
患者さんに満足してもらうには
変化する消費マインド
どこで付加価値を生み出すか
第9章 患者満足度を高めるために
注目される患者文脈
日本人のコミュニケーション
医療はヒューマンサービス
医療の評価はQOLへ
患者の行動変容が決め手
医療広告と消費行動
医師のことばのこわさ
何が病気で何が病気でないか
医療機関の競争相手はだれか
ヘルスリテラシーと糖尿病の悪化
糖尿病援助には心理的援助が必要
マーケティング思考の実践例1 精神科医療
マーケティング思考の実践例2 心身医学
第10章 新しい医師・患者関係を求めて
医療サービスの三つのポイント
医療サービスの需要は価格で変わるか
ふくらむ消費者の期待
信頼を重視するマーケティング
予防医学とマーケティング
需要は創造される
根拠に基づくマーケティングが必要
あとがき