書籍詳細:共存のための技術

「役に立たない」政治学を役立てる! 共存のための技術 政治学入門

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫なし
発刊年月
2002.09
旧ISBN
4-535-58340-4
ISBN
978-4-535-58340-5
判型
四六判
ページ数
168ページ
Cコード
C3031
ジャンル

内容紹介

政治学には、なぜ経済学のようにスタンダードな「教科書」はないのだろうか――そんな疑問から出発して、政治と政治学のごく基本的にして初歩的なことについて、できるだけわかりやすく説明したテキスト。

目次

1 権力とは何か
 他人を動かす力
 権力のメディアは存在しない
 手段としての暴力
 自由な人間の営みとしての政治
2 権力の維持と拡大
──支配と正統性
 権力と支配
 正統性
 幹部の必要性
 正義への要求
 正義を超えるものとしての政治
3 意思決定のシステム
──代表制の諸類型
 後継者指定の原理
 選挙のやり方
 直接民主制と議会制
 直接民主制の条件
 議会制と評議会制
 ソビエト制と政党
4 政党はなぜ必要か
 投票のパラドックス
 不確実性とリーダーシップ
 「活動的な市民」と「受動的な市民」
 利害関係者の自発的結社
5 政党を組織する
 集票のための組織
 名望家政党から大衆政党へ
 職業としての政治
 自由人の営みとしての政治
 政治から収入を得る
 党費
 パトロネージ(官職任命権)
 政治献金
 腐敗と政党
6 権力への道
 選挙にのりだす
 政党システム形成の条件
 ワイマール・ドイツの政党システム
 ナチスの興隆を可能にしたもの
 政党制再編の条件
 戦線の形成
 政党と利益団体
 ワイマール共和制における妥協とその解体
7 革命か内乱か
 合法的権力掌握の条件
 官僚制
 軍隊
 教会
 君主制
 非常時の権力の必要性
 「天に訴える」
 力の正義 勝者の正義
8 「くに」という磁場
 国民国家の基盤としてのエスニックな共同体
 アイデンティティと文化言語とナショナリズム
 生きるための「想像の共同体」
 主権的共同体としての国民国家
 多民族国家における統合の問題
 共存のための技術
 内政と外交
 ナショナリズムと政治
9 共存のための技術
 権力の限界
 よく生きるための政治
 生存のための政治
 悪魔との共存?
 共存のためのあらかじめの基準はない
 プロセスとしての公共性
 歴史と政治
なぜ政治学は役に立たないか
──政治と政治学への道標
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