書籍詳細:開発経済学とインド

開発経済学の誕生にインドはどうかかわったか 開発経済学とインド 独立後インドの経済思想

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,180円(本体価格 3,800円)
在庫なし
発刊年月
2002.10
旧ISBN
4-535-55267-3
ISBN
978-4-535-55267-8
判型
A5判
ページ数
344ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

開発経済学の成立に、インドの開発戦略は深く関わりを持っていた。開発経済学の「アイデンティティー」の重要な一部を独立後インド経済との密接な関わりの中に求め、それを余すところなく描き出す筆者渾身の力作。

目次


 0 1955年1月「経済学者パネル」
1 反「ネルー=マハラノビス開発戦略」の経済思想
 1 B.R.シェノイ
 1 荒野に呼ばわる声
 2 バウアーのインド第2次5カ年計画批判
 3 シェノイとバウアーの援助批判
 4 シェノイ=バウアーの評価
 2 ヴァキル=ブラマナンダの賃金財アプローチ
 1 「経済学者パネル」での批判と提案
 2 その他「ボンベイ・スクール」のペーパー
 3 『拡張しつつある経済のためのプランニング』
 4 ヌルクセとの関係
 5 「消費乗数」をめぐる論争
2 ネルー時代を支えた経済思想
 3 マハラノビス
 1 マハラノビスとタゴール
 2 統計学者としてのマハラノビス
 3 ベンガル飢饉調査の先駆性
 4 マハラノビス・モデル
 5 マハラノビスの「工業化=近代化」論
 6 おわりに
 4 ガドギル
 1 「有名なエコノミスト」
 2 ナショナリストとしてのガドギル
 3 「第1次5カ年計画草案」批判
 4 『インドにおけるプランニングと経済政策』と「経済学者パネル」での提言
 5 「第4次5カ年計画草案」批判
 6 晩年のガドギル
 5 ラオの理想主義的経済哲学
 1 その人柄と経歴
 2 理想主義的経済哲学
 3 経済学者としてのラオの貢献
 4 おわりに
3 「ネルー=マハラノビス開発戦略」を超えて
 6 インド経済自由化の政治経済学
 1 ジャグディシュ・バグワティの復権
 2 インドの国際収支危機をめぐる議論
 3 バグワティの「インド社会主義型社会」批判
 4 貧困と公共政策
 5 経済自由化の政治経済学
 6 おわりに
 7 チャクラヴァルティ
 1 経歴
 2 マハラノビス・モデルへの執着
 3 開発経済学史への傾倒
 4 インド経済分析の視点
 5 南アジアと東アジア
 6 「後期ヒックス」への思い
 7 おわりに
 8 前期センのインド経済論
 1 経済発展と技術選択
 2 ラージとルドラの議論
 3 インド農業の制度的特徴
 9 後期センの開発思想
 1 エンタイトルメント論の展開
 2 ケイパビリティ論と開発経済学
 3 飢餓と公共政策
 4 おわりに