書籍詳細:金融変革の実証分析

郵政研究所研究叢書 金融変革の実証分析

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,960円(本体価格 3,600円)
在庫なし
発刊年月
2002.02
旧ISBN
4-535-55283-5
ISBN
978-4-535-55283-8
判型
A5判
ページ数
306ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

金融市場にとって激動の10年。様々な金融制度改革はなされたが、実際何が問題で何が起こっていたのか、学問的検証はなされていない。データの蓄積が得られたいまこそ、科学的方法と厳密なデータによる事実の解明が求められている。

目次

1 金融と実体経済
 第1章 わが国の戦間期における銀行取付のマクロ経済分析
  1 はじめに
  2 戦間期日本経済における経済・金融構造の特色と銀行取付
  3 わが国の戦間期における銀行取付のマクロ経済分析
  4 おわりに
  付論 戦間期における銀行パニック発生の経緯等
 第2章 誤差修正モデルによる財政・金融政策の計量分析
  1 はじめに
  2 データと単位根・共和分検定
  3 自己回帰分布ラグ・モデルから誤差修正モデルへ
  4 実証分析におけるモデルの選択
  5 生産と物価に対する財政・金融変数の影響
  6 まとめ
  付論 構造変化以降の単位根と共和分関係の検定
2 銀行経営の不安定性
 第3章 銀行の経営非効率とその要因
 ――銀行破綻、銀行再生政策との関連において
  1 はじめに
  2 銀行の生産物と投入要素、非効率性の要因と定式化
  3 計量方法
  4 推計結果
  5 おわりに
 第4章 低金利政策下における銀行の経営行動と資産選択
  1 はじめに
  2 議論の背景
  3 モデル
  4 バランス・シートの改善効果
  5 まとめと今後の課題
 第5章 銀行の貸出行動と自己資本比率規制
 ――業態別貸出伸び率の推移と規制効果との関連性
  1 はじめに
  2 自己資本を考慮した貸出行動モデル
  3 合衆国の銀行貸出・自己資本等の推移
  4 日本の銀行貸出・自己資本等の推移
  5 モデルの検証
  6 おわりに
3 保険産業の構造改革
 第6章 わが国保険産業の構造変化
  1 はじめに
  2 わが国損害保険産業の実証分析
  3 わが国生命保険産業の実証分析
  4 おわりに
 第7章 生命保険相互会社の株式会社化について
  1 はじめに
  2 先行研究の紹介
  3 費用関数と収益率関数の特定化
  4 データ
  5 費用関数と収益率関数の推定結果
  6 結論
4 金融市場の連関
 第8章 ポートフォリオ調整と株価の国際連関
  1 はじめに
  2 モデルと検定方法
  3 データ
  4 実証結果
  5 推計結果の頑健性の検証
  6 結語
 第9章 わが国金融システム不安時におけるクレジット・スプレッドの決定要因
  1 はじめに
  2 ジャパン・プレミアム
  3 デフォルト・スワップ・プレミアム
  4 市場参加者へのインプリケーション