書籍詳細:現象学ことはじめ

現象学の世界はここまで身近に語ることが可能だった 現象学ことはじめ 日常に目覚めること

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,530円(本体価格 2,300円)
在庫なし
発刊年月
2002.01
旧ISBN
4-535-56181-8
ISBN
978-4-535-56181-6
判型
四六判
ページ数
344ページ
Cコード
C3010
ジャンル

内容紹介

難解で、何を語っているのかさっぱりわからない。そんなイメージがつきまとうのが現象学。その現象学は、実はこれほど身近に語ることが可能だった。哲学を、人生を、日常を考えるためのヒントに満ちた現象学入門書。

目次

序 章
第1章 数えること
 第1節 きちんと数えること
 第2節 数えるということを自覚していること
 第3節 数えていくつとわかること
 第4節 たくさん見えることとそれを数えること
第2章 見えることと感ずること
 第1節 見えている世界はできあがってくるということ
 第2節 見える側と見えない側とのまとまり
 第3節 意識はそのままですでに「何かについての意識」であること
 第4節 感じること、感覚と知覚の違い
第3章 時がたつこと
 第1節 いま鳴ったばかりの音を覚えていること
 第2節 過去の意味を意識が作るのではないこと
 第3節 「いま」の意識をもたない感覚の流れ
 第4節 どうして時間が長く感じられたり、短く感じられたりするのか
 第5節 記憶と予期の時間、過去と未来
第4章 変わることと変わらないこと
 第1節 変化するなかで変化しないもの
 第2節 変わらない本質が直感されること
 第3節 経験の事実と事実の経験
 第4節 花火に本質があるでしょうか
 第5節 「あのときのあの花火」、体験の一回性と同一性
第5章 想い出さずに、想い出されるということ
 第1節 気づかずに起こっていること
 第2節 いろいろな感じはどこから来るのか
 第3節 磁場のような感覚の領野
 第4節 対(ペア)になること
 第5節 見間違いの理由を求めて
第6章 気づくことと気づかないこと
 第1節 意味の発生をたどる方法
 第2節 無意識に育つ潜在力
 第3節 覚醒してくる本能と習性
 第4節 本能が作る時間の流れ
第7章 心と身体が育つこと
 第1節 幼児にとっての時間と空間
 第2節 自分の身体と他の人の身体がどう区別されてくるのか
 第3節 触れる手と触れられる手
 第4節 心と身体の区別の源泉
第8章 他の人の痛みを“痛む”こと
 第1節 自分一人が結論か
 第2節 「自分と他人」の意味の生成を問うこと
 第3節 「自他」が生成する場
 第4節 ボール遊びと空間意識
 第5節 出会いの現象学に向けて
第9章 生きることと知ること
 第1節 自然科学と哲学
 第2節 経験を測定できるのか
 第3節 生活世界の構造
 第4節 「世界を呑み込む自分」をも呑み込む自分か?
第10章 文化の違いを生きること
 第1節 カルチャーショックを出発点にすること
 第2節 異文化の現象学に向けて
参考文献
現象学の基本用語と索引