書籍詳細:金融の新しい流れ

郵政研究所研究叢書 金融の新しい流れ 市場化と国際化

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,620円(本体価格 4,200円)
在庫なし
発刊年月
2002.01
旧ISBN
4-535-55278-9
ISBN
978-4-535-55278-4
判型
A5判
ページ数
352ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

失われた10年が失われた20年にならないためにいま何をなすべきか。金融機関の行動、為替・国際金融、企業金融、ファイナンスの4つの局面で、日本の抱える問題点と今後の対策を客観的事実に基づき理論的・実証的に分析する。

目次

序 章 いわゆる直接金融拡充論について
1 金融機関の行動
 第1章 1980年代後半の銀行資産膨張について
 (随 清遠)
  1 はじめに
  2 銀行業に対する資金需給の変化
  3 高度成長期と1980年代の銀行行動
  4 銀行の資産形成バイアス
  5 おわりに
 第2章 銀行の他業参入・異業種の銀行参入の経済効果
 (小西 大)
  1 はじめに
  2 銀行の他業参入の歴史的経緯と現状
  3 シミュレーション分析
  4 おわりに
 第3章 マクロモデルによる財政投融資の経済効果に関する理論・実証分析
 (吉野直行・中田真左男)
  1 はじめに
  2 従来の財政投融資制度と2001年度から実施された改革の概要
  3 財政投融資制度を含むAS-ADモデルによる理論分析
  4 財政投融資制度の改革がマクロ経済に及ぼす影響に関するシミュレーション分析
  5 むすびにかえて
  補論1 マクロ計量モデルの主要な推計式
  補論2 シミュレーションにおける主要な外生変数の想定値
2 為替・国際金融
 第4章 為替制度の比較分析
 (吉野直行・嘉治佐保子・鈴木彩子)
  1 はじめに
  2 比較静学分析
  3 動学分析
  4 結論
 第5章 ドルペッグ対バスケットペッグ
 (佐々木百合)
  1 はじめに
  2 従来の論文のサーベイ
  3 Push・pull分析の理論的説明
  4 実証研究
  5 結論と展望
 第6章 環太平洋地域における株価連動
 (大野早苗)
  1 はじめに
  2 分析手法
  3 データ
  4 実証結果
  5 結論
3 企業金融
 第7章 日本企業の財務行動は合理的か
 (松浦克己)
  1 はじめに
  2 増資に関する定式化
  3 増資に関するデータと計量方法
  4 増資に関する推計結果
  5 負債の先行研究と変数の候補について
  6 パネルの二段階推計法と推計結果
  7 おわりに
 第8章 金融の証券化とベンチャー資金市場
 (三井 清)
  1 はじめに
  2 日本版金融サービス法と有限責任組合法
  3 金融機関の機能と新規公開企業の株式保有構造
  4 ベンチャー資金市場と政府の役割
  5 むすびにかえて
  補論1 「証券化」と「幅広い金融商品」
  補論2 データ
 第9章 企業年金の経済分析
 (米澤康博)
  1 はじめに
  2 確定給付型年金と確定拠出型年金
  3 株主対従業員問題
  4 加入者対非加入者問題
  5 予定利率の実際
  6 市場による代替、補完効果
  7 確定拠出型企業年金
  8 おわりに
  補論 最適なθの求め方と市場均衡の概念
4 ファイナンス
 第10章 インプライド・ビッド・アスク・スプレッドの推定
 (芹田敏夫)
  1 はじめに
  2 東京証券取引所の仕組み
  3 分析手法
  4 実証結果
  5 おわりに
 第11章 ボラティリティ変動リスクと動学的最適ポートフォリオ問題
 (本多俊毅)
  1 はじめに
  2 モデル
  3 最適ポートフォリオの導出とその性質
  4 Monte Carloアプローチ
  5 数値計算結果
 第12章 アービトラージ戦略のリスク・リターン評価
 (四塚利樹)
  1 はじめに
  2 アービトラージの役割と限界
  3 アービトラージの複雑性とエージェンシー問題
  4 株式ワラント・アービトラージのフレームワーク
  5 アービトラージ収益の確率過程
  6 リスク評価と時間的ホライズン
  7 おわりに
 第13章 日本の株式オプション市場
 (牧田修治・井上 徹)
  1 はじめに
  2 株式オプション取引の概況と変化
  3 データの概要とマーケット・モデルの構造変化に関する検証
  4 株式コールオプションのプレミアム
  5 株式オプション市場の原株市場に対する先行性
  6 結語
  補論 株式オプション取引費用の例