書籍詳細:開発と労働

労働問題からアジアの開発を考える第1級の資料集成 開発と労働 スハルト体制期のインドネシア

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  • 紙の書籍
定価:税込 9,240円(本体価格 8,400円)
在庫なし
発刊年月
2001.12
旧ISBN
4-535-55273-8
ISBN
978-4-535-55273-9
判型
A5判
ページ数
320ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

高い経済成長を実現したスハルト体制期の、インドネシアに固有の就業構造の特質を労働現場の視点から捉え直し、当該期経済成長の評価を研究蓄積の乏しい労働問題の立場から再検討。

目次

序 章 東アジアの国際分業と労働問題
 1 国際分業の現局面と東アジアの労働問題
 2 インドネシアの開発工業化と労働力編成
 3 インドネシア労働問題研究の動向
第1章 首都圏の日系企業と労働市場
 1 ジャカルタ首都圏の労働力人口
 2 ジャカルタ首都圏の日系企業労働者
 3 日系企業労働者の出身階層
第2章 中小零細企業の労働市場
 1 日系中小企業の労働市場
 2 ジャカルタ首都圏における現地資本の中小企業
 3 地場中小零細企業の下請け生産
第3章 開発と女性労働
 1 タンゲラン県・運動靴産業の女性労働者
 2 バンドン県・縫製業の女性労働者
 3 ジュンブル県・タバコ産業の女性労働者
第4章 地方都市圏の労働市場
 1 スラバヤおよびスラバヤ都市圏の開発
 2 大規模企業の事例
第5章 「成長の三角地帯」とバタム島の労働市場
 1 「成長の三角地帯」構想と地域開発戦略
 2 バタム島の開発とバタミンド工業団地
 3 バタム島の労働市場
第6章 首都圏の雑業的労働市場と不安定就業階層
 1 都市雑業層の就業構造
 2 建設現場の日雇い労働者
 3 カンポン労働者世帯
第7章 国際労働力移動の歴史的位相
 1 アジアの国際労働力移動とインドネシア人労働者
 2 中東におけるインドネシア人労働者
 3 マレーシア・シンガポールにおけるインドネシア人労働者
第8章 労働行政と独立系労働組合
 1 開発独裁下の労働行政
 2 パンチャシラ労使関係と独立系労組
第9章 開発独裁下の労働争議(1996年)
 1 労働争議の新たな局面
 2 業種別労働争議
終 章 アジア労働問題研究への視座
 1 本書の結論
 2 アジア労働問題研究への視座