書籍詳細:成年後見と意思能力

「能力」をめぐる法学と医学の共同プロジェクト 成年後見と意思能力 法学と医学のインターフェース

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,456円(本体価格 3,200円)
在庫なし
発刊年月
2002.07
旧ISBN
4-535-51223-X
ISBN
978-4-535-51223-8
判型
A5判
ページ数
360ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

きたるべき高齢社会の法的インフラの要ともいうべき成年後見制度。その運用上の最大の課題のひとつである「能力」鑑定の基準とノウハウの確立のための礎石を提供する。

目次

第1部
第1章 法学と医学のインターフェース
 1 法学の視点から
 2 医学の視点から
第2章 新成年後見制度における鑑定および診断の円滑な実施に向けて
 1 はじめに
 2 成年後見制度における能力判断のあり方
 3 従来の制度下における鑑定の問題と新制度施行に伴う対策
 4 「新しい成年後見制度における鑑定書作成の手引」の活用状況と課題
 5 鑑定をめぐるその他の問題
 6 おわりに
第2部
第3章 成年後見制度と能力判定
 1 はじめに
 2 海外の状況
 3 わが国の状況
 4 まとめ
第4章 財産法における「能力」
 1 はじめに
 2 財産法における意思能力および民事責任能力
 3 成年後見開始の審判をする基準に関する私見
 4 精神障害者の法律状況を障害内容ごとに類型化する試み
 5 今後の課題
第5章 いわゆる「形成的身分行為」の問題性
 1 はじめに
 2 被後見成年者・被保佐成年者の婚姻に関するフランス法
 3 形成的身分行為に必要とされる「意思」と「意思能力」
 4 形成的身分行為に必要な意思能力有無判定の基準時
 5 意思能力の有無の判定は事実問題か法律問題か
 6 近時の若干の下級審判決例について
第6章 遺言に必要な精神能力
 1 はじめに
 2 意思表示を要素とする法律行為との関係
 3 法律行為として有する遺言の特殊性との関係
 4 医学的判断との関係
 5 おわりに
第7章 患者の同意に関する法的問題点
 1 問題の所在
 2 「医療契約の締結に対する同意」と「医的侵襲行為の実施に対する同意」
 3 患者が同意能力者である場合
 4 患者が同意無能力者である事案
第3部
第8章 成年後見制度における弁識能力とその判定
 1 各種鑑定と成年後見鑑定
 2 弁識能力判断の構造
 3 診断(書)と鑑定(書)
第9章 成年後見と民事鑑定システム
 1 はじめに
 2 旧禁治産・準禁治産制度と精神科医
 3 家庭裁判所におけるこれまでの対応と新制度下における態勢
 4 新たな制度のもとで鑑定の質と量を確保するために
 5 おわりに
第10章 成年後見制度と保健・福祉専門職の役割
 1 はじめに
 2 意思能力が不十分な人への医療・福祉的援助
 3 精神障害者・痴呆性高齢者に対する人権侵害事件
 4 保健・福祉専門職はアドボケイトに徹することが可能か
 5 医療・保健・福祉専門職と他職種との連携
 6 おわりに
第11章 地域福祉権利擁護事業と成年後見制度
 1 高齢社会の自律と自立
 2 介護保険の意味するところ
 3 介護サービスにおける自己決定
 4 地域福祉権利擁護事業の概要
 5 地域福祉権利擁護事業に必要な意思能力の判定
 6 地域福祉権利擁護事業の問題点
 7 おわりに
第12章 医療における意思能力と意思決定
 1 はじめに
 2 治療拒否権における意思決定の代行
 3 患者の意思の代行方法
 4 患者の意思の推定基準
 5 生命維持治療拒否権から死ぬ権利へ
 6 意思能力の測定と意思決定の尊重
第13章 諸外国における能力判定
 1 はじめに
 2 イギリスにおける財産管理能力の判定
 3 カナダにおける財産管理能力の判定
 4 財産管理能力の構成要素
 5 考察
 6 おわりに
第14章 横浜あんしんセンターにおける「能力判定基準」について
 1 能力判定基準検討委員会設置の背景と趣旨
 2 痴呆性高齢者版能力判定基準作成における着眼点