書籍詳細:量子論における位相

シリーズ:数理物理シリーズ

量子論における位相

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  • 矢吹 治一
  • 紙の書籍
定価:税込 4,620円(本体価格 4,200円)
在庫なし
発刊年月
1998.09
旧ISBN
4-535-78269-5
ISBN
978-4-535-78269-3
判型
A5判
ページ数
178ページ
Cコード
C3042
ジャンル

内容紹介

量子論において、波動関数の位相がどのような物理的役割を果たしているかについて解説する。基礎的な量子力学の知識を前提にして、とくにベリーの位相に関して展開される。

目次

第1章 序説/量子力学とその波動関数
第2章 Diracの磁気単極子
1 波動関数の位相に対する一般的考察
2 多重連結領域における波動関数の位相
3 波動関数のゼロ点
4 磁気単極子と電荷の量子化
5 磁気単極子場の中を運動する荷電粒子の波動関数
6 ゲージ不変性
第3章 ファイバー束
1 ファイバー束の「定義」
2 水平方向、つまり接続の「定義」
3 平行移動とホロノミー群
4 波動関数の平行移動
5 多重連結領域におけるSchrodinger波動関数
第4章 Berryの位相
1 断熱定理
2 Berryの位相
3 Berryの位相の数学的側面
4 Berryの位相の具体例
5 ゲージ・ポテンシャル
第5章 Hannayの角度
1 準備(古典力学)
2 準備(量子論の半古典極限)
3 Hannayの角度
第6章 多重連結領域での量子力学
1 準備(往路積分)
2 トーラス上の自由粒子
3 Aharonov-Bohm効果
参考文献
索引