あたりまえだが、高齢者とは、「寝たきり老人」のことでも「痴呆老人」のことでもない。だから、高齢社会とは「寝たきり老人社会」のことでも「痴呆老人社会」のことでもない。とはいっても、社会のあり方がこれまでどおりでよいわけでは、もちろんない。高齢社会の挑戦に立ち向かうのに必要なものは、技術と人的資源と政策である。本講座は、高齢者の自立と福祉の増進を実現するための技術に焦点を当て、最新の知識を集大成したものである。