書籍詳細:母を支える娘たち

母を支える娘たち ナルシシズムとマゾヒズムの対象支配

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  • 高石 浩一
  • 紙の書籍
定価:税込 2,052円(本体価格 1,900円)
在庫なし
発刊年月
1997.04
旧ISBN
4-535-56038-2
ISBN
978-4-535-56038-3
判型
四六判
ページ数
252ページ
Cコード
C1011
ジャンル

内容紹介

母の気持ちを察し、慮ることで母を支える「良い娘」たち。しかし、それは相手を支配するための屈折した「配慮のしあい(試合)」でもある。気鋭のユング派臨床心理学者が母‐娘関係を素材に日本の精神文化に切り込む。

目次

第1章 身も蓋もない物語
 1 物語の始まり
 2 始まってしまった物語、あるいは問題提起
 3 その他の伏線
第2章 母を支える娘たちのモノローグ
 1 釈明的前置き
 2 母を支える娘のモノローグ
 3 ちちばなれ
 4 「申し訳ない」男たち
第3章 母と娘の物語
 1 前提
 2 投影同一視から示唆されること
 3 「同態復讐法」から示唆されること
 4 「コミュニケーションとしての沈黙」から示唆されること
 5 劇化から示唆されること
 6 「アドリビング」ということ
第4章 物語の由来についての物語
 1 「言わずもがな」のユング派
 2 ユング派の発達論
 3 神話・物語研究とユング派
 4 「自己実現」ということ
 5 神話、物語の変遷と自己の発達
第5章 母と娘の神話、物語
 1 デーメーテールとペルセポネーの神話
 2 「鉢かづき」説話分析の分析
 3 女の語る母娘物語
第6章 ナルシシズムと対象支配
 1 病理としてのナルシシズム
 2 幼児的ナルシシズムについて
 3 幼児的ナルシシズムの様態
 4 成熟したナルシシズムの様態、あるいはマゾヒズムについて
 5 ナルシシスティック・コントロールVS.マゾヒスティック・コントロール
第7章 阿闍世の物語と、少年少女時代と、「気がきくこと」
 1 「阿闍世コンプレックス」前史
 2 阿闍世の物語
 3 頻婆娑羅王について
 4 葦提希夫人について
 5 罪悪感をめぐって
 6 少年少女時代
 7 「気がきくこと」の三様態
第8章 「自立」した娘たち
 1 職場で
 2 家に戻って
第9章 補遺「学生相談論」
 1 「学生相談論」の難しさ
 2 「学生相談とは何か?」という問い立ての愚について
 3 学生相談の専門性について
 4 多重関係論
 5 学生相談機能と機関について
 6 「境界性」の活用について