書籍詳細:心理療法と心理検査

心理療法と心理検査

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  • 馬場 禮子
  • 紙の書籍
定価:税込 4,104円(本体価格 3,800円)
在庫あり
発刊年月
1997.03
旧ISBN
4-535-56036-6
ISBN
978-4-535-56036-9
判型
A5判
ページ数
346ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

ロールシャッハ・テストの解釈を深化させ、心理学的診断のあり方を追究しつづけた筆者は、同時に行動化や治療的退行、転移性恋愛など療法上の難問に真摯に取り組んできた。独自の境地の芸術論も含め、その営みを集成。

目次

第1部 心理検査
1 自我心理学に基づくロールシャッハ・テストの了解について
 1 序論
 2 テスト状況の心理的条件
 3 解釈の主要な方法
 4 結び
2 境界例とその周辺領域
 1 序論
 2 本論
 3 考察
 4 結び
3 ある種の社会適応者に観察されるsub-clinicalな精神医学的病態について
 1 はじめに
 2 患者家族にみられる人格像の特殊性
 3 芸術家にみられる人格の特殊性
 4 まとめおよび考察
4 心理検査の施行と所見の伝達
 1 医療の中での心理検査
 2 検査の施行
 3 所見の伝達
 4 心理検査はどのようなとき役に立つか
5 投映法検査におけるイメージ
 1 投映法とイメージ
 2 表われの実際
 3 イメージの役割
 4 検査法としての背景
6 心理テストの理論
 1 背景理論の読み替え
 2 総合的解釈のための人格理論
 3 まとめ
7 境界性人格障害とロールシャッハ法
 1 はじめに
 2 境界性人格構造(BPO)とそのロールシャッハ法への現われ
 3 おわりに
8 心理学的診断のあり方
 1 心理学的診断とは何か
 2 精神医学的診断と心理学的診断
 3 心理学的診断の意義および役割
 4 心理学的診断の特殊性
 5 心理学的診断者の態度のあり方
9 投映法における投映水準と現実行動との対応
 1 検査法と投映水準
 2 解釈仮説としての人格理論
 3 現実行動とテスト行動
 4 ロ・テスト行動の特殊性
 5 テスト的対抗の特殊性
 6 力動的解釈の基礎
 7 結び
10 見立ての訓練
 1 見立ての目標
 2 見立ての素材とその用い方
 3 見立てに必要な基礎知識
 4 訓練の実際
第2部 心理療法
1 精神分裂療法における行動化
 1 はじめに
 2 行動化の精神力動
 3 行動を生じやすくする条件
 4 精神病者の行動化
 5 行動化に対する治療的観点
2 Schizoid phenomenaを呈する症例の通院治療
 1 序
 2 症例の紹介
 3 治療過程の検討
 4 考察
3 移転性恋愛について
 1 はじめに
 2 その現象と意味
 3 治療上の諸問題
 4 症例検討
4 治療者の退行
 1 序論
 2 治療者の退行
5 ナルシシズムの病理とアイデンティティ
 1 ナルシシズムについて
 2 健康な自己愛の意義
 3 病理的な自己愛
 4 ナルシシズムの病理とアイデンティティ
6 フロイトの夢理論
 1 夢の作業
 2 夢における退行
 3 フロイト理論への評価と批判
7 臨床心理士の立場から望まれる精神科医
 1 医療組織の中に心理臨床を位置づけることへの関心と発言を
 2 精神医療をともに支える者としての協力を
8 心理臨床家が求めるもの
9 スーパーヴィジョンをめぐる課題
 1 スーパーヴィジョンとは
 2 スーパーヴァイザーの役割と課題
 3 スーパーヴァイジーの役割と課題
 4 わが国のスーパーヴィジョンの現状
10 心理臨床家アイデンティティの形成と変遷
 1 精神分析への同一化
 2 育児体験と治療者アイデンティティ
 3 女性であることをめぐって
 4 心理療法家としてのプロセス
 5 私にとっての教育分析の意義
 6 まとめ
第3部 芸術
1 川端康成の映像
2 防壁の背後にあるもの
3 『スミヤキストQの冒険』分析
4 女性詩とメルヘン
5 「鉛の時代」の心理学的解読
6 仮面のうらおもて
7 繰り返し生きる誕生以前の生
8 きわめて勤勉なアーチストたち
9 フロイトの芸術論