書籍詳細:医師の生命観

医師の生命観

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  • 吉利 和
  • 紙の書籍
定価:税込 2,750円(本体価格 2,500円)
在庫なし
発刊年月
1986.05
旧ISBN
4-535-98108-6
ISBN
978-4-535-98108-9
判型
四六判
ページ数
368ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

脳死、臓器移植、遺伝子工学の爆発的展開――人類は自らの手で生命の根源に立ち向かいつつある。多くの死にゆく人をみとった臨床医と、生命の神秘に迫ろうとする基礎医学者とが一堂に会し、体験にもとづいて発言する。

目次

1 生命を考える
 ライフサイエンスのめざすもの
 生物学生命観
 環境と生命
 病理学からみた死
 時のデザイン
 加齢に伴う脳機能の解体について
 老化の過程
2 生と死の省察
 生死を問う
 生の充実、そして愛
 神と人との谷間で
 意識の病理学
 死、その此岸と彼岸
 社会的時間としての「生命」
 人間の心からみた生と死
3 医学のなかの生と死
 いのちの尊厳と医学
 死、一脳神経外科医の目ざめ
 脳死と植物状態
 死の臨床研究について
 いのちと治療学の推移
 医学の進歩と生命観
 一医師としての生命観
4 臨床のなかの生と死
 一臨床医学者の生死の断想
 子どもの生と死の考察
 生死に関する断章
 生きることと死ぬこと
 生命と死
 老医といのち
 医療の現場における生と死
5 私の死生観
 生きるということ
 生について
 死――科学と宗教の接点
 いのちへの歴史感覚
 ターミナル・ケアと死生観
 生と死の断想