雑誌詳細:こころの科学  (2015年11月号)

(2015年11月号) 通巻 184号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
治療に活かす心理アセスメント
平島奈津子/編
定価:税込 1,353円(本体価格 1,230円)
在庫あり
発刊年月
2015.10
ISBN
978-4-535-14084-4
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
116ページ
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内容紹介

支援に必要な個別の状況をいかに把握し、有効な治療に結びつけるか。心理検査の真の役割とは。心理職と医師、双方の実践から探る。

巻頭に 精神症状と生活基盤………青木省三





特別企画

治療に活かす心理アセスメント





▶︎心理アセスメントの基本

  心理アセスメントが目指すもの………松澤広和

  家族機能のアセスメントの基礎知識………中村伸一

  集団のアセスメント………嶋田博之

  心理アセスメントが治療・支援に役立つために………村瀬嘉代子

▶︎心理検査をめぐるコミュニケーション

  「すべての心理職が心理検査を行える」は幻想である………黒田浩司

  コミュニケーションとしての心理検査………吉村 聡

  心理検査の結果を他職種に伝える時のことば………小林清香

  精神科医は心理検査を臨床にどう活かすか………中村晃士

▶︎治療に活かす心理アセスメントの実際

  思春期・青年期の治療に活かす心理アセスメントの実際………青木省三・三浦恭子・村上伸治

  成人期の発達障害の治療に活かす心理アセスメント――知能検査の使い方を中心に………糸井岳史

  認知症の治療に活かす心理アセスメントの実際………小野寺敦志

  復職支援に活かす心理アセスメントの実際………田島美幸

  リエゾン治療に活かす心理アセスメントの実際………花村温子

  がん治療に活かす心理アセスメント………藤澤大介





■論説

  認定こども園の現在――これまでとこれから………王寺直子





■連載

  精神科医が薬を処方するということ(3)「効果のある薬」が世に出てくるまで………仙波純一

  現場を変えるいじめの科学(4)いじめ加害者のシンキング・エラー………和久田学

  開かれた精神病理学へ(2)経験・経過・予後………深尾憲二朗

  逆転の家族面接(4)医療現場での逆転に向けて・皮膚科編………清水貴子

  脳を通って私が生まれるとき――精神科医のパンセ(9)ことばの前のことば………兼本浩祐





■ほんとの対話

  中安信夫『反面教師としてのDSM』………神田橋條治

  信田さよ子『アディクション臨床入門』………原田隆之

  新城拓也『患者から早く死なせてほしいと言われたらどうしますか?』………塚原美穂子





■こころの現場から

  バースデーケーキ(家庭裁判所)………高島聡子

  「この子を育てていくのはもう無理!」(スクールカウンセリング)………東 千冬





■伝言板

こころの科学 185号 12月25日発売 予価1372円(税込)

◎特別企画=パーソナリティ障害の現実 林 直樹/編

概念のゆらぐパーソナリティ障害。他の精神症状が併存するケースへの対応、援助の実績など、臨床で注目の話題を紹介する。



○疾病論

パーソナリティ障害はどのような病気なのか?/林 直樹

DSM-5のパーソナリティ障害/井上弘寿(自治医科大学精神医学教室)

パーソナリティ障害の生物学的研究はいま/木村宏之・尾崎紀夫(名古屋大学医学部附属病院)

○精神障害・精神症状の併存

自殺行動とパーソナリティ障害/勝又陽太郎(新潟県立大学人間生活学部)

ひきこもりとパーソナリティ障害/近藤直司(大正大学人間学部)

物質使用障害とパーソナリティ障害/合川勇三(埼玉県立精神医療センター)

うつ病・双極性障害とパーソナリティ障害/野間俊一(京都大学大学院医学研究科)

犯罪とパーソナリティ障害/黒田 治(東京都立松沢病院)

○援助論

治療・対応の基本――入院治療・薬物療法の工夫まで/今井淳司(東京都立松沢病院)

スキーマ療法/伊藤絵美(洗足ストレスコーピング・サポートオフィス)

 家族療法/野坂達志(広島県府中市役所)

自助グループ/武田 綾(NPO法人のびの会)

○エッセイ・パーソナリティ障害をめぐって

 市橋秀夫  藤田博史  藤岡淳子  本田秀夫