雑誌詳細:法律時報  2009年9月号

2009年9月号 通巻 1013号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
「債権法改正の基本方針」を読む
定価:税込 1,885円(本体価格 1,714円)
在庫なし
発刊年月
2009.08
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
200ページ

内容紹介

「債権法改正の基本方針」をめぐって、民法改正の意義と課題、債務不履行、債権者代位権、詐害行為取消権、債権譲渡、契約の成立・法律行為、効力と解除、売買、賃貸借、役務提供契約、新しい典型契約など、おのおののテーマの専門的研究者が検討する。

【法律時評】

足利事件が投げかけたもの/村井敏邦



■特集=「債権法改正の基本方針」を読む



民法(債権法)改正の意義と課題/野澤正充

債務の不履行(履行障害)/渡辺達徳

債権者代位権/工藤祐巌

詐害行為取消権/片山直也

債権譲渡/石田 剛

契約の成立・法律行為/滝沢昌彦

契約の効力と契約の解除/北居 功

売買――瑕疵担保責任と債務不履行責任の一元化に対する評価/野澤正充

賃貸借/秋山靖浩

役務提供契約/坂本武憲

新たな典型契約としてのファイナンス・リース/藤澤治奈



【論説】

民法改正を考える(7)

民法改正フォーラム 一問一答――全国、民法研究者の集い2・ディスカッション/民法改正研究会(文責・加藤雅信)



裁判員制度における評議デザイン論の展開(3)完

論告分析型評議の実現に向けて――具体的手法と評議設計における課題・展望

 /野原佳代子・森本郁代・三島 聡・竹内和広



居住福祉法学から見た「弱者包有的災害復興」のあり方(下)――補償問題を中心に/吉田邦彦



憲法理論の再創造(14)

憲法の未来像における国際人権条約のポジション――多層レベルでの「対話」の促進/江島晶子



公私協働の最前線(16)

公私協働の進展と国家観の変化

 ――ドイツにおけるシュッペルトとブレーメン・グループの論争/梶 哲教



多角的法律関係の研究(15)

第三者与信型販売と多角的法律関係/川地宏行



新信託法制と流動化・証券化(9)

本邦証券化におけるパラダイムチェンジと裁量型流動化型信託への期待/渋谷陽一郎



【B&Aレビュー】

森英樹編『現代憲法における安全――比較憲法学的研究をふまえて』/石埼 学



スティーヴン・A・ドリズィン+リチャード・A・レオ著/伊藤和子訳

『なぜ無実の人が自白するのか――DNA鑑定は告発する』/川崎英明



高村学人著『アソシアシオンへの自由――〈共和国〉の論理』●民法学のあゆみ/金山直樹



黒川亨子「差別的起訴の研究――アメリカ合衆国における要件論・立証論を中心に(一)~(三)」●刑事法学の動き/米田泰邦



二元的犯罪体系論と伝統的犯罪論――鈴木博士の反論に答える/山中敬一



【民事判例研究】

担保保存義務違反の『効果』として免責だけでなく『損害賠償請求権』も生じるか/辻 博明



【特別刑法判例研究】

同意権を背景に行政指導された開発区域外の改修工事費用の見積金額を損金に算入して申告した行為と虚偽過少申告罪の成否/北川敦子



【労働判例研究】

労組法上の「労働者」概念と合唱団員――国・中労委(新国立劇場運営財団)事件/中内 哲



【史料の窓】

昭和天皇への野村大使「言上書」――ハル=ノート発出の理由/佐藤元英

私たちの暮らしと金融市場

金融危機により揺るがされた金融制度につき多面的・多元的に考察する。金融問題を考察する際のポイントを明らかにするとともに、金融規制のあるべき姿を論じる。