雑誌詳細:法律時報  2025年7月号

2025年7月号 通巻 1218号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
これからの欧州と日本の法的連携を考える
——サステナビリティ規制を中心に
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
未刊
発刊年月
2025.06
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
168ページ

内容紹介

世界の主要経済圏であるEUと日本が、どのように法的連携を築き、国際社会における競争の課題にどう対処していくのかを検討する。

【法律時評】EXPO2025……片桐直人
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■特集=これからの欧州と日本の法的連携を考える
    ——サステナビリティ規制を中心に
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企画趣旨……ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク 

EUの新たな規制像と日本
——持続可能な世界のための日欧連携……中村民雄 

欧州電池規則とデジタル製品パスポートの制度設計と課題
  ……寺田麻佑 

EUデューディリジェンス義務化の規制再構成の行方
——日本企業への波及と課題と機会……木下由香子 

EUサステナビリティ規制における分散型ガバナンスの試み
  ……木村 響・羽深宏樹 

デジタル製品パスポートはグローバルな規制モデルとなりうるか
——国際法の観点からの検討……伊藤一頼 

データ空間と競争法の課題
——Gaia-X、Catena-Xでの経験から得られた教訓
  ……Simon VANDE WALLE 

デジタル経済におけるEUのグローバルスタンダード設定とその影響力
——GDPRが個人情報保護法に与えた制度的影響の分析
  ……早川有紀 

EUの国際ルール形成力に関する若干の考察……伊藤洋一

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■小特集 マンションの管理・再生の新局面

企画趣旨……篠原永明 

マンションの再生等に向けた新たな決議制度……篠原永明 

管理組合の適正管理とその環境整備……北見宏介 

管理不全マンション及び危険有害マンションに対する
行政関与の現状と課題……長谷川 洋 

改正マンション法における財産管理制度の意義と限界……佐藤 元

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●連載
メタ「法学入門」・9
民法学 その3……小粥太郎 

法的判断において「議論」が果たす役割の諸相
——法学と議論学との協働・6
法律学基礎論と「答案練習」——アンチ「答案練習」論の克服に向けて
  ……得津 晶 

民事法律扶助制度の改革・5
民事法律扶助で支援を受けることができていない未成年者への法的支援
  ……原田直子 

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・22 [最終回]
違憲審査制の「第3類型」をめぐって……宍戸常寿 

憲法と家族法の交錯・7
未成年者の医療に対する親・親権者の権利義務……山口亮子 

行政法学のリ・デザイン——二元的思考を超えて・15-2
司法を志向する法執行(下)——司法的執行と行政的執行のあいだ
  ……堀澤明生 

名誉毀損・侮辱を巡る比較刑法研究・1-5
ドイツにおける名誉に対する罪(5)……嘉門 優 

拘禁刑時代の施設内処遇・9
長期刑受刑者の施設適応と拘禁刑……新海浩之 

公判外供述の比較法研究・4-3
イギリスの刑事手続上の公判外供述(3)……佐藤友幸 

【労働判例研究】
中間収入を控除しないバックペイ命令の適法性
——国・中労委(河合塾)事件……畑井清隆 

【史料の窓】
立憲政友会と地方組織化……福井 淳 

第75回“社会を明るくする運動”に寄せて……法務省保護局


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム


法律時報2025年8月号

特集=民事紛争の解決手続と時間

民事紛争解決において、「時間」という観点がもつ意味と、それを法がどのように受け止め、規律すべきかについて改めて検討する。

■予価:税込2,090円/2025年7月25日発売