雑誌詳細:法律時報  1999.6

1999.6 通巻 880号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
商法100年
定価:税込 1,885円(本体価格 1,714円)
発刊年月
1999.05
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

明治32(1899)年に成立した現行商法典は幾多の改正を経ながらも100年の歴史を刻んだ。その成立背景から現代までの改正状況、商法学における論争点を解明しつつ、商法学の今後の課題を展望する。

【法律時評】

指針関連法案の衆議院修正可決を検証する 森 英樹



特集=商法100年─立法・論争・課題



[1総論]

商法における近代と現代 倉沢康一郎

[2立法]

日本商法典の誕生 小沢隆司

法典編纂における民法典と商法典

 ─その「重複」と「牴觸」をめぐって・上 高田晴仁

岡野敬次郎博士・田部芳博士の略年譜および主要著作 高田晴仁・西原慎治

明治26年商法典と新商法典の成立

 ─商法典と商法学の成立 三枝一雄

明治・大正・昭和前期の経済社会の変遷と商法典

 ─戦争と日本資本主義と商法典 淺木眞一

戦後商法の再出発 中東正文

戦後会社立法と企業統治 奥島孝康

[3論争]

商的色彩論の現代的意義 弥永真生

株式の性質論 鳥山恭一

株式引受行為論争 山本爲三郎

「後者の抗弁」論争 宮島 司

被保険利益論争

 ─利得禁止原則の検討の方向性 笹本幸祐

[4課題]

商法典と自由化 神田秀樹

商法典と「国際」化 山手正史

企業文化と「公正性」 新山雄三



【論説等】

新ガイドライン実施法の法的検討5

  検証・周辺事態法案の国会審議・1 植村勝慶

  「周辺事態」発生時における「自治体に対する国の関与」 白藤博行

独占禁止法上の「競争」についての覚書 江口公典

立憲主義と民主主義・15 阪口正二郎

「国民」主権・一般意思と「均衡」

 <国家と自由/憲法学の可能性・13> 只野雅人

集合債権譲渡担保予約の有用論について

 ●取引法研究会レポート 吉田光碩

公正な論評に関する不公正な判決

 <続・市民法の目・3> 清水 誠

学振版講義録の異同

 <民法史研究余話・3> 広中俊雄



【民事判例研究】

遺留分減殺請求権と債権者代位権 大島俊之



【労働判例研究】

怠業と使用者の受領拒否

 ─JR東海(新幹線減速闘争)事件 浜村 彰

【最高裁新判例紹介】

刑事事件─平成12年2月17日第一小法廷決定(特別公務員暴行陵虐致死被害事件)



【B&Aレビュー】

伊藤研祐「『環境の保護』の手段としての刑法の機能」ほか

 ●刑事法学の動き 中山研一

川崎友巳「両罰規定における法人の刑事責任とコンプライアンス・プログラム」

 ●刑事法学の動き 米田泰邦



【史料の窓】

清水澄法学博士の御進講と統帥権解釈

 ─ロンドン海軍軍縮条約をめぐって 佐藤元英



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